これは
フィクションか
ノンフィクションか
読んだ人次第
記憶の話



顎の下に
2センチ程の傷がある


両親に聞いても

知らない。

という。



真っ暗闇で
顎を打ってしまって


痛くて泣いたけど


明かりが点いたら


甘くて美味しくて
楽しくて
痛いのはどうでも良くなった
記憶。


ねえ
傷跡あるから
怪我したのは確実なんだよね
覚えていない?


さあ。。
知らない



  

でも
不思議と

傷跡をさわると 

幸せな気分になる。

痛かったはずなのに。


ある日


古びた
アルバムが1冊
本棚から落ちて
壁の隙間に挟まっていた


中には
白黒の
写真がたくさん。


その中の1つに
ケーキを食べて
顎にガーゼを貼っている
ワタシ。
写真があった。
幸せそうだ。  


一歳の誕生日だったんだね。



誕生日が近づくと
顎の傷が気になるのは


そういうことね。