念願の『半世界』を堪能出来て幸せだった。
大それた事が起こるでもなく流れていく日々。
退屈で平凡で、なのに意外と色々難しくて
そして優しくてあたたかい
かけがえのない日常。
自分達にとっては身近なそれを
非日常なはずの映画の世界で見る不思議。
世界はこの足の下にも広がっている
当たり前過ぎて忘れていた尊さに気付ける映画だった。
そして大切な人を失っても自分の世界は続いていくし
自分の世界が途切れた後も、世界はずっと続いていく。
誰もが経験する、避けられないいつかもまた、日常なんだよな…とか。
地味だけど、だからこそ、色々伝わってくることもあるんだなぁ。
あと
彼氏が、行きやすい名古屋じゃなく
わざわざ伊勢の映画館に連れていってくれたからこその思い出も。
(いつも感謝してもしたりない、ありがとうございます)
後ろの席に座っていた男性方が撮影地の関係者さん達らしく
上映前に
「自分達が普段過ごしている場所が映画になるなんて不思議な感じ」
と言うような事を談笑していて
「こんな近くに吾郎ちゃん通ったから吾郎ちゃーんて声かけたんだけど、無視されてさ」
と聞こえてきて
(あ、印象悪かったのかなぁ……)とちょっとドキッとしたけど
「まあ、疲れてたんやろなぁ」
「撮影中は役に入りきるとかもありますもんね」
「そうそう。集中しとるんやろな。あんま喋らんだみたいで、○○さんも話しかけれんだって言っとった」
「そらあんなん大変やろなあ台詞とかも沢山……」
と、言ってくれててほっとした。
(もちろん、特別聞き耳立ててた訳ではないからニュアンス込みだけど)
振り返る勇気なんてなくて、声しか聞いてないけれど
この方達が大切な日常を過ごしている場所なんだなぁと思うと、あの景色の数々が余計に胸に沁みた……
後半にかけて映画館には鼻をすする音がちらほらと。
後ろからも聞こえてきて。
上映後に
「いい映画観たなぁ」とその方達がしみじみ言っていて。
(無視された事本当は印象悪かったけど、吾郎さんファンもいるだろうからってフォロー付け足してくれたのかなぁなんて超心配性ネガティブ人間な私は若干まだ気にしてたりもしたんだけど、ああ…良かったって言ってもらえて良かったなぁって。本当にほっとした)
他のお客さんも、そんな風な事言い合っていて
出入口の展示を観ていたら映画館の方とも知り合いらしいおじいさんが
スタッフの方と
「ひっさしぶりに来たけど、来て良かったわ~。いい映画観れたで」
と笑ってらして……
なんか
全然映画の関係者でもない、ただの一ファンだし、吾郎さんだけに向けられた賛辞ではないのも承知だけど
そう感じてもらえる素敵な映画に吾郎さんが携わっている事が本当に誇らしくて嬉しくて……
監督がオファーしてくださった気持ちが本当に有り難くて
共演者、スタッフ、地元の方、協力してくださった全ての方に感謝しかないなぁと。
映画の余韻と、映画を見た方達の優しい空気、そして感謝の気持ちで
今も胸が満たされている。
あ!備長炭が貰えたのも嬉しかったな。
先着順で貰えるみたい。
ツイッターとかで見掛けなかった気もするけど、これは伊勢の映画館だけ?なのかな??分からないけど…
(カプセルがズレてるのは、備長炭を受け取った後にチラシを取ろうとしたら手が滑って落としちゃったから……大ショックだったこれは……大切な備長炭を……カプセルに入れてくれてあるとはいえ申し訳ない……)
(今はちゃんと閉めてあるけど文字分かりやすく撮れたのこれだけだった……)
はいもう写真のセンス0人間!!!
備長炭の美しさが
何回撮っても上手く撮れないしボケまくり!!
ちょっと限界なのでこれで妥協……ゴメンナサイ……備長炭……
あと、ほんとに少ししか触ってないのに、手にもちょっと炭が付いて
おお、こんなすぐ付くんだな~って、触らないと分からない体験に
嬉しくなった。(自分の手など撮りたくないので写真はないけど)
てか、一回出したんなら紙もこちらに向けたのも撮ればいいのにね?!
ビックリだよ、撮り馴れてなさすぎて全然気付かなかった!!
大切ボックスに閉まった後に気付く失態。
(また取り出して撮り直す気力はもうない……)
展示スペースにはサインのあるポスターも。(許可頂いて、ちょっと撮影)
隣には『坂本組』と書かれた(多分)看板みたいなのもあって撮りたかったけど、こういう展示撮影するのも慣れてないし、撮りすぎかなとか気にしてドキドキし過ぎて諦めた……
大型施設的な映画館しか行った事無かったから、街に息づく昔ながらのミニシアター的なあの感じは初体験だったけど
なんか和気あいあいとしてて居心地良かった。
近所だったら通いたくなるような、素敵な映画館だった。