ファヴェーラ | パ ル パ ロ ブ ロ グ PARUPARO WEBLOG

ファヴェーラ

国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウオッチ」(本部・米ニューヨーク)は8日、ブラジルのリオデジャネイロ、サンパウロ両州の警察が、犯罪容疑者の「不法な殺害」を繰り返していると指摘する調査報告書を発表した。(中略)両州では、貧民街に根を張る麻薬密売組織と、その掃討を図る警察との間でしばしば銃撃戦が発生、死者が出ることは珍しくない。同団体は、06―08年に両州で起きた銃撃戦などで、警官が容疑者を殺害したり、重傷を負わせたりしたケースのうち約200件を調査。その結果、正当防衛だったとする警察の説明に矛盾があることを51件確認、うち17件では、容疑者が50センチ未満の至近距離から撃たれていたと指摘した。(中略)
リオ州治安局によると、同州で警官に抵抗して殺害された人数は2007年に過去最高の1330人に上った。08年は1137人で、09年も9月までに800人を超えている。(読売新聞ONLINE 12月10日の記事より)

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Favera(ファヴェーラ)。リオ市内だけでも60ヶ所を超えるファヴェーラがあるとか。

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近くで見ると・・・・

読売新聞の記事の文中には「貧民街」と訳されていましたが、正確に言えば、
「不法占拠住宅地域」。元々は国内で反乱した暴徒を鎮圧するために雇われた
政府軍兵士が、終了後に当時の首都であったリオに戻ったものの住むところが
なく、空いていた丘の中腹に住居を構えたところから始まります。

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丘からの風景。平和そうに見えますけどねぇ・・・。

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ファヴェーラ内の組織によって撃墜された警察のヘリ。
ヘリを撃ち落とすぐらいですから、かなりの重火器を使用しているものと思えます。

ファヴェーラに住む人々の多くは善良な市民であり、そしてその殆どは定職に
就いています。麻薬組織に属しているのは、ほんの一部のワルなんですが、
その彼らが武装して警察と銃撃戦を繰り広げるわけです。


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美しい景色。「CIDADE MARAVILHOSA(麗しの町)」と呼ばれるリオデジャネイロ
にも暗部は存在するんですね。

ということで、本日はこのへんで。

それでは、また。    チャオ!  チャオ!