面白い試合でした
井上選手が1ラウンド オープニングでガードの上からネリヘパンチを浴びせます
これはネリに自分のパンチ力を誇示する目的があり
この後の試合の主導権を握りプレッシャーをかける意図があったと思いますが 意に反してネリが前に出て来ます
これで井上選手の試合プランが変わったように思います
今までの対戦相手だと こんなパンチ貰ったらたまらんと
芯でパンチを食わない様に重心を後ろに持って行ったり 必要以上にガードを固めたり フットワークを使うボクシングになります
そういう展開になると井上選手がプレッシャーをかけやすくなり ポイントを取りながら 試合の主導権を握れます
パンチ力のある選手は神経戦になれば優位に試合を進められますが
ネリの攻勢に井上選手が戸惑い 焦りが出たと思います 不必要な打ち合いに応じて被弾 初回に井上尚弥選手がダウンを奪われるシーンが起きました
これはネリの勇気をほめるべきだと思います
井上選手がダウンした事もあって ネリが前に出てプレッシャーをかけますが
スピードとパンチ力の差はいかんともしがたく ショートパンチの精度で上回る井上選手の餌食になって行きます
ネリとしてはダウンを奪って仕留められなかったのが命取りになりました
もし自分がセコンドだったら ダウンを取った後の1R もう一度ダメージを負わせられなかったら ２Rからはカウンター狙いで井上選手を前に出させるような戦略を指示したと思います
その戦い方だと負けるにしても もう1度チャンスは作れたと思います
あまりにも見事なカウンターを当ててダウンを取ったのでネリ陣営も冷静さを欠いていました
同じ距離で同じ様に打ち合えば ネリよりスピードがあり 世界有数のハードパンチャー井上尚弥にはかないません
ダウンをした時のイメージトレーニングまでもしていたのは井上選手の凄さだと思いました
さすがパウンドフォーパウンドNO2 井上選手の強さが光ったネリ戦でした