燃えよ剣って司馬遼太郎さんが書いた
新撰組副長土方歳三の半生を描いた小説なんですが
「燃えよ剣」 を読んで土方歳三のファンになりました
第14代将軍 家茂警護のための浪士組に応募し京都へ
その後京都守護職の新撰組を結成し
倒幕浪士や尊皇攘夷派の取り締まりにあたります
なので倒幕派の竜馬とは全く逆の立場です
新撰組副長の土方が組織を編成する為に不可欠な 冷酷非情な新撰組の副長と言う立場を選び
隊の綱紀粛正に勤め 鬼の副長と呼ばれる立場をとります
代表は局長の近藤ですが 実際の指揮命令は副長の土方が取っています
1867年徳川慶喜が政権返上を明治天皇へ大政奉還し後鳥羽伏見の戦いに負け
その後近藤勇が処刑され沖田が結核で死んでからも土方は俺が生きてちゃいけねえって
最後まで戦い 最後北海道 函館で戦死しますが
死を決意した男の美学が書かれています
生前の写真が残されててこれが 格好いいんです
司馬先生が「燃えよ剣」と「龍馬がゆく」と言う同時期に書いた本があります
生きようとして死んだ坂本竜馬
死ぬために生きた土方歳三
司馬先生はこの幕末の全く違う生き方をした2人を選び あえて同時期を書く事によって
幕末に翻弄された悲しい人生の結末を描き
お互いを引きあげたんだと思います