「犬の散歩の利点は、飼い主の健康促進だけではありません。歩くと脳が活性化するみたいで、漫画のストーリーが勝手に湧いて出るのです。キャラクターが自在に動き、泣いたり笑ったりするのを頭の中で追い続ける、そんなことが私にはよくあります」

漫画家・エッセイストの柴門ふみさんが、読売新聞の「ペット交遊録」でこのように語っていました。

 

私もこのブログのネタは、たいていアスティの散歩中に考えます。
早朝の散歩に出て、外の空気を吸いながらアスティとしばらく歩いていると、たしかに脳の血流も良くなるのか、ぼんやりしていた頭が冴えてきて、あれこれ思いつくようになります。
本や新聞、ネットで読んだことや、人から見聞きしたこと、自分が経験したことなどを思い出しながら、ブログネタのストーリーを考えます。

こうした時間は、仕事や家事の予定や、思い悩んでいることから切り離され、アスティがおしっこやうんちをしたり、なにかまずいものに鼻を突っ込んでないかを無意識に目で追いつつ、アイデアに思いを巡らすことができます。

 

昨年、東京都健康長寿医療センターなどのグループは、2016年から4年間にわたる都内の65歳以上の男女約1万1000人の疫学調査のデータをもとに、認知症の発症とペットの飼育の関連を調べたところ、イヌを飼っている人は、飼っていない人と比べて、認知症を発症するリスクが40%低くなっていたという調査結果を公表しました。

運動習慣や社会的な繋がりがある人も認知症のリスクが低くなっていましたが、これらに加えてイヌを飼っている人は、さらに認知症のリスクが低くなっていたそうです。

 

わが国の認知症高齢者の数は、2025年には約 700 万人、65 歳以上の高齢者の約5人に1人に達することが見込まれるそうで、発症リスクが40%も低くなるというのは、驚きの調査結果と思います。

柴門ふみさんの夕方の散歩の時間帯は、「犬トモ」たちとの交流時間になっているそうです。

「下は小学低学年から、上は80代までの老若男女と、犬と通じて知り合うことができました。これもまた、犬の散歩で得た大きな収穫です。お互い苗字も知らず、犬の名前しかわからないのですが。犬の話題以外にも、とりとめのない話を夕暮れの公園で交わすことで、昼間のデスクワークでの緊張がほぐれていくのです」

 

犬の飼い主であれば、柴門ふみさんが語っていることは、自分自身の体験として実感できると思います。

 

飼い主と一緒に散歩に出た犬たちはと言えば、毎回ワクワク感やちょっとした緊張感を持って、外の情報をよく利く鼻で収集しながら歩き、自分なりのやり方で、散歩中に出会うほかの犬や人と接しているように思います。

 

犬たちもきっと、人との散歩で、健康促進のみならず、脳が活性化しているのではないかと思います。

 

散歩で脳が活性化するそうです

 

身体を動かすと頭も冴えてくる気がする

 

春先にはメジロをよく見かけます
ウグイスの通る声もよく聞きますが、ウグイスは警戒心が強く、その姿はあまり見つけられません
 

アスティはちょこちょこおしっこするので注意