「口に出すほどではないけど嬉しくてこんなこきこそシッポがほしい(詠み人 守口市 小杉なんぎんさん)」
読売歌壇にこんな短歌が掲載されていました(私は短歌・俳句が好きで、読売歌壇は毎週チェックしています)。

この詠み人は、きっと犬を飼っていて、とても可愛がっているのだなと思います。
 

アスティは、すごく嬉しいことに接すると、ぴょんぴょん跳ねて、全身で喜びを表現してくれますが、ちょっと嬉しいことや、嬉しいことが起こりそうな予感が湧くと、身体は動かさずに、しっぽだけ小刻みに振ります。

 

私たちはそれで、アスティが喜んでいることを知るわけですが、身体は動かさない省エネモードの感情表現に、便利なしっぽだなといつも思っています。

でもそうやって、ちょっとしたことでもアスティが喜んでいることが分かると、なんだか私たちも嬉しくなります。

 

「言葉にするのは大げさだし、ガッツポーズとかも恥ずかしいし。なるほど、シッポとは自然に喜びを表現できるすぐれものなのだ」短歌の選者は、こう評していました。

 

人間社会は、本音を隠した人間関係も多いと感じます。

人が本音を隠す理由は、羞恥心や自尊心、相手に嫌われるのが怖い、駆け引きなどいろいろあると思いますが、人にも自分の感情に素直に反応するしっぽがあると、人間関係がもっと円滑になることがあるのかも知れません。

 

飼い主が、愛犬との生活に喜びと癒しを感じられるのは、愛犬が自分の感情を、全身でとても分りやすく伝えてくれるからではないでしょうか。

 

アスティのしっぽ:ふだん家の中ではこんな感じ

 

遊び始めるとしっぽもやる気がでます

 

外に出るとしっぽも緊張感が高まります

 

ものすごく興奮したときのしっぽ

 

寝てるときはしっぽもリラックス

 

嬉しい予感がすると省エネモードでしっぽだけ振ります