「服を着る犬ばかりゐる公園に素つ裸なるシェパードがくる(詠み人 匝瑳市 椎名昭雄さん)」

読売歌壇にこのような短歌が掲載されていて、思わず納得してしまいました。

 

近所の散歩でも冬場は、小型犬はほとんど皆んな、暖かそうな服を着せてもらっています。

アスティといえば、服を着ると歩き方がぎこちなくなるし、短足で体高が低いので、外に出るとすぐ汚すわ、草むらに突っ込んでチクチクの草の実を付けるわで、近所の散歩では服は着せていません。

 

そんななので、冬場にご近所のワンコたちに遭遇すると、アスティだけが、まさに”素っ裸”で歩いているような気がしてしまい、私たちの気休めではあるのですが、トリミングのときにペットショップでいただくバンダナを着けたりしています。

 

愛犬に服を着せることについては、それが飼い主の趣味の世界であったとしても、愛犬がとくに嫌がっていたり、ストレスを感じたり、かえって体調が悪くなったりしていなければ、よいのではないかと思っています。

 

愛犬の犬種による、気候への適応性の特徴を知っておくことは、大切かなと思います。

 

ウエスティは、緯度の高いイギリススコットランド原産で、ダブルコートの被毛を持ち、寒さには比較的耐性のある犬種です。

 

小型犬では、メキシコ原産のチワワ、地中海マルタ島出身のマルチーズなどは、寒冷な気候にあまり耐性を持っていないので、とくに冬場は暖かくしてあげることが肝心です。

 

一方、柴犬、日本スピッツ、甲斐犬などの日本犬は、強い耐寒性を持っています。

これらの犬種は、昔は外犬として飼われていたことも多く、雪の積もる寒い冬も、庭の犬小屋で丸まって寝ているイメージがあります。

 

大型犬は、寒さに強い犬種が多いようです。

冒頭の短歌で詠われてるジャーマン・シェパード・ドッグをはじめ、グレート・ピレニーズ、サモエド、シベリアン・ハスキー、バーニーズ・マウンテン・ドッグ、ニューファンドランドなどは、もともと寒冷地での使役犬も多く、寒さには強い犬種です。

 

犬たちに比べ私たち人間は、冬には、着こんだり、暖房用品で対応するしかありません。

私たちが寒い冬の日に出かける際は、コートを着て、毛糸の帽子をかぶり、手袋をして、ホッカイロをポケットにと、万全の防寒対策をします。

愛犬にもそんな気持ちが移るのは、文字通り、愛犬を愛するが故と思っています。

 

バンダナはおしゃれで着けてます

 

外に出るとドロドロになるので服はちょっと

 

トリミングではこんなにキレイにしてもらっているのに