犬にも利き手があるということが、イギリス・リンカーン大学の臨床動物行動学者カースティ・ラヴェラック氏の研究チームの調査で明らかになっています。
 

研究チームは、犬の前足が入る容器の中に餌を入れ、犬が左右どちらの前足を使って餌を取り出そうとするか調査しました。

 
約18,000頭の犬を調べたところ、74%の犬がどちらかの利き手をもっており、43%が右利き、31%が左利きだったそうです。
 

右利きの犬が多いことについて研究チームは、脊椎動物は左脳が右半身を制御しており、餌を食べるなどの日常動作の指示は左脳の担当なので、しぜんと右前足を使っている犬が多い、と分析しています。

性別による差もあり、雌犬の右利き61%、左利き39%きに対して、雄犬は右利き56%、左利き44%と、雄犬の方が左利きの割合が大きかったそうです。

 

雄の方が左利きの割合が大きいことについては、性ホルモンが利き手に影響を与える可能性もある、と述べています。

人の場合、世界の人口の約90%が右利き、10%が左利きで、両利きの人はごく少数、左利きの人は、男性が女性の約3倍だそうです。

 

人と比較すると、犬は左利きの割合がとても大きいのですが、これは人が利き手で細かな作業をするのに対し、犬は押す引くくらいの使い方なので、人ほど左脳の指示で右手を使う必要はないからなのかなと思います。

また、犬の場合、左利きの方が「用心深い」傾向にあるという研究結果も報告されています。
 

カナダ・クイーンズ大学のデボラ・L・ウェルズ氏らの研究によると、犬におやつの場所を事前に教え、もう一度繰り返した際に、右利きの犬は躊躇なく短時間でおやつに向かったのに対し、左利きの犬はおやつにたどり着くまで時間がかかったそうです。
 

左利きの犬が、何度も道のりがあっているか確認しながら進む様子は、右利きの犬とは異なっており、「ネガティブなことを想像する」あるいは「用心深い」性格だと結論付けています。

そんな記事を読んで、アスティの利き足はどちらかなと思い、ちょっと調べてみました。

アスティは、半開きのドアをよく前足でこじ開けるのですが、どちらの足を使っているのか調べてみました。
そうすると、必ず左の前足を使ってドアを押していました。

アスティは、左利きかな。
となると、アスティはビビりですので、前述した研究結果とも合っているなとちょっと納得しました。
 

アスティ「ちょっとそっちで何してるんですか」

 

左手でドアを押しています

 

左手だけで何度も押して

 

通り抜け成功