フラワーモチーフジュエリーブランド
セレンディップジュエルの
天生目理香(Nabatame Rika)です。
今年に入ってから、なかなか時間が取れず、だいぶ時間が過ぎてしまいました。 ようやく今回で最終話になります。
このブログは今落ち込んでいて出口が見えない人に読んでいただきたくて書き始めたものですが、落ち込んでいない方も、出口が見えている方にもお読みいただき、たくさんのメッセージを頂きました。本当にありがとうございました。
Blue Starリング(40歳どん底Ns.がジュエリーで輝く2620日最終話)
「はじめまして、質問です。ブルースターのリングを購入前に試着させていただくことは可能でしょうか?」
ある日のこと、インスタグラムのDMに突然こんなメッセージが届いた。
決して安いものではないし、手に取って試着してみたいよね。
私だってそう思う。
「どうしようかなぁ~。サンプルをお送りして試着していただこうか…」
試着していただく方法を考えながら、その方のインスタを改めて拝見した。
ブルーの素敵なドレスを着た美しいプロフィール写真の人だった。
投稿されていた写真には、かわいい赤ちゃんが映っていた。
そして、愛情いっぱいに育児についてのことが書かれていた。
投稿の一枚一枚、どれも丁寧でとても素敵なものだった。
見ているうちに、赤ちゃんが可愛くて、思わず微笑んでしまった。
そして、育児日記を読みながら、自分自身の子育てをしていた時のことを思い出し、応援したくなった。
お仕事では、雑誌やテレビにも何度か出て、ご活躍されていらっしゃる様子。
「凄いなぁ~」
率直にそう思った。
デザイナーの土屋さんとも相談し、この方にブルースターリングのサンプルをお送りした。
そして、リングが届いたとの連絡と共に、こんな一文が書かれていた。
『昨日指輪届きました、誠にありがとうございます。
実物は写真より素敵で私も購入したいと思いました。
個人的なお話ですが、ブルースターは思い出の花です。
私たち夫婦は歳になってからの結婚でした。
だいぶ待たせてしまった両親へ報告すると、母が結婚式のドレスを作ってくれるとのこと。
私たちの好きな水色をオーダーしました。(私のインスタのアイコンの写真のドレスです)
そしてその色に合わせて結婚式をコーディネートしました。その時に調べて見つけたのがブルースターのお花です。素敵な水色と、大きさや派手さはなくても、とても可憐で魅力的だと思いました。
しかし、式場の人は薔薇やユリなどを勧め、ブルースターはなかなか取り扱ってもらえず。
それでも何とか交渉して入れ込んでもらいました。
それから私たちも私の母もブルースターが大好きになり、庭に植えて育てたりするようになりました。
今回、インスタで見つけた御社の指輪にも勝手ながら運命を感じてしまい…ずっと望んでいた息子の誕生の記念に欲しいなと思った次第です。
子育てしているうえ、息子は身体が弱いのであまり外出はできていませんが、この指輪を見ながら毎日頑張って行こうと思ったのです…』
素敵なメッセージと共に、リングの土台をプラチナにしてのご注文をいただいた。
BlueStarの花をモチーフにしたこのリングは、初めてのセレンの作品たちの中でも最も好きなものだった。
花弁を表現する透明度の高いブルートパーズは、ハッとするような美しさ、周囲にさり気なく散りばめられた5つのダイヤモンドが輝きを引き立てていた。
この花の花言葉は「幸福な愛」「星の精」
SERENDIPJEWELとしての初めての商品を出す時に、私もこの花の可憐さ、可愛さに惹かれ、選んだものだった。
小さな「星の精」が幸せを運んできてくれますように。
そんな願いを込めた。
だから、このメッセージをいただいた時、私も運命を感じた。
2週間後、プラチナのブルースターリングが完成した。
プラチナのこのリングを見た時、あまりの可愛さに思わず見惚れてしまった。
シンデレラが舞踏会に行くときにつけて行きそうな、そんなイメージ。手の中で、そっと咲いた花が清楚に可愛くキラキラしていた。
お母さまが作ってくださったというブルーのドレスにぴったりお似合いになりそうだと、本当に思った。
完成したプラチナのブルースターリングお送りすると、可愛い赤ちゃんの写真を添えた返信をいただいた。
幸運が舞い降りますように!
写真を見ながら、そう心の中で祈った。
「夢に向かって歩む女性を応援したい」。そんな思いで始めたSERENDIPJEWEL。
セレンディピティー(偶然の幸運)という言葉が突然、夢の中で舞い降りてきたあの日から、私の歩みは始まった。
ブルースターリングを通じた素敵な女性との出会いが、その原点を改めて思い起こさせてくれた。
ここまでの道を振り返れば、さまざまな思いがある。
どれだけつまづいたことだろうか。
それでも、この道を信じて、前を向いて歩き続けてきた。
うつむきそうになる時には、いつも素敵な人たちとの出会いが光となり、道を照らしてくれた。
セレンディピティに導かれて。
これまで、このブログをお読みいただきありがとうございました。
また、いつかこの続きを書き始めるときがあるかもしれません。
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