フラワーモチーフジュエリーブランド

セレンディップジュエルの

天生目理香(Nabatame Rika)です。

 

久々の投稿となってしまいました。💦

 

このブログは、今落ち込んでいて、

出口が見えない人に読んでいただきたくて

書き始めたパーソナルStoryですが

出口が見えている人も読んでくださっていて嬉しいです。

 

 

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ジュエリーデザインスクール⑥(40歳どん底Ns.がジュエリーで輝く2620日㉕)

 

 

 「serendipity」
 (セレンディピティ) 
 
 ある日夢の中でささやかれた言葉。その時は意味さえ知らなかったけれど、「素敵な響きの言葉だな」。なんとなくそう感じた。
 
 調べてみると、この言葉は、ペルシャのおとぎ話「セレンディップの3人の王子」を読んだ18世紀のイギリス人作家が作った造語で、「偶然の幸運」という意味があることを知った。
 
 王子たちが旅の途中でさまざまなな困難に遭遇しながらも、彼らの聡明さや機転、洞察力によって解決し、思いもよらない幸運を手にする。そんなストーリーから生まれたものだった。
 
 「夢がある言葉だな」
 最初はフワっとしたイメージを抱いた。
 けれども調べていくうちに、深く考えさせられた。
 
 この言葉は、自然科学の分野ではサクセスストーリーを表すものとして使われる。何かを探している時、ふとした偶然で探していたものとは別の価値のあるものを見つけることを指す。
 たとえばX線やラジウムの発見、ダイナマイトの発明などがそれだ。
 
 こうしたのエピソードの一つひとつを調べていくうちに、セレンディピティは偶然の幸運ではなく、必然の「起こるべくして起きる」幸運なのではないかと思うようになった。
 
 何かの目的を達成しようと一生懸命に努力している人のもとへ、小さな変化とともに誰かがそっと教えてくれるインスピレーションのようなもの。
 
 試行錯誤を繰り返しながらも、一生懸命であるからこそ、その小さな変化に気が付くことができるのではないだろうか…。
 
 そんなことを考えながら、先生に相談した。
 
 「単なる幸運ではなくて、努力の後にやってくるセレンディピティの瞬間をコンセプトとして表現したいんです。でも、努力というと、ジュエリーのイメージから外れてしまう感じがして…」
 
 「『セレンディップジュエル』はフラワーモチーフのジュエリーブランド。それなら、小さな妖精が幸運を運んできてくれるというイメージにしたらどうかしら? 努力という言葉もそんなに悪くないと思いますよ。素敵なブランドができそうですね」
 
 先生からそんなアドバイスをいただいた。想像するとなんだかとても素敵で、嬉しくなってしまった。
 
 セレンディピティは甘いだけの幸運ではなく、自分の努力でしっかりとつかむ幸運。この堅実さがしっくりきた。
 
 セレンディップジュエルのロゴの「S」の上には「妖精の羽」が描かれている。先生が、素敵なロゴを作ってくださった。
 木の葉と間違えられたりもしてしまうのだけれど、私はこの小さな羽がとても気に入っている。
 
 そこには妖精が宿っていて、その人にしか気づかない方法でそっと幸運を運んできてくれる。そんなジュエリーをお届けしたい。ジュエリーデザインスクールで勉強しながら先生と考えたことだった。
 
 
 
 スクール最後の課題、自分でデザインしたリングには、石を半球形に磨き上げる「カボションカット」のローズクォーツを使った。
 
 上手に描くことが難しく、「素敵!」とは言い難かった。それでも自分デザインのオリジナルリングは形にしてみたくて、製作してくださる方を探し、図面を持って行った。
 その後、セレンディップジュエルを立ち上げる準備に追われ、このリングを形にするのはしばらく後のこととなってしまった。
 
 ジュエリーデザインスクールのカリキュラムは終わった。そして、先生にセレンディップジュエルのジュエリーのデザインを正式にお願いした