あの人 | RYUの生き方、逝き方

あの人

普通、人はなお互い様やねん。  

相手に一回譲ってもうたら、
   
今度は自分が譲るねん。

そうやって、うまいこと回っていくねんけど、

『 あの人 』は違う。

一回譲ったら、つけこんできて、

こっちはずっと譲らなあかん羽目になる。

それでも『あの人』は平気なんや。

カドたてんとこと思て譲り合うのは、常識人同士だけにしとき。

そうせんと、『 あの人 』につけこまれて、

『 庇を貸して母屋を取られて (ひさしをかしておもやをとられて)』

楽しみがのうなってしまうからな。










上記の言葉は年に2回しかない娘との2泊3日(通常1泊2日)の8月のお泊まりを、

先妻が、さしたる理由もなく「8月の面会交流は難しいです」と言うに及び、

事情をよく知る古い友人に相談した時の彼女の助言だ。

5月のお泊まりを辞退したから、こうなったと彼女は言いたいのだ。

確かにそう思う。

先妻は自分が申し立てて和解した調停の和解条項を、8割方守っていない。

それでも愛する娘の愛する者は、基本的に愛していこうと、俺の理念のもと、

譲りに譲ったのが、友人の助言通り裏目に出たのだ。

もうこんな思いは嫌だと決心して、以前の調停の時の俺の弁護人である弁護士に相談した。

俺がもう一度メールで「和解条項は守って下さい」と言って駄目なら、俺の代理人として、

尽力して頂けるそうだ。

それにしても、これまで「Mの母だから」ともめるのを、嫌い我慢し続けてきた事が徒(あだ)になった。

不甲斐なさが身にしみる。





話しはガラッと変わるが、最近かかりつけの医者に、あまりに体調がよくないので相談した。

眠っても残る疲労感。

急に寒くなったり、暑くなったりする温感異常。

心療内科の薬を止めたせいか、浅い眠りの毎日。

急に襲う希死念慮の波、、、等々数え上げればキリがない不定愁訴の数々。

男性の更年期障害を疑ったDrは、男性ホルモンの検査をした。

結果ホルモン異常が見られ、更年期障害と晴れて名前を頂いた。

晴れてと書いたのは、原因不明の体調異常程人を不安にさせるものは、無いからだ。

原因さえ解れば対処療法もとれる。

Drは、漢方薬を処方してくれた。

これで駄目なら月2回ホルモン注射をするらしい。

少しでもよくなってくれれば嬉しい。

最近つくづく思うのだが、この世はつがいで生活するのが、基本として成り立っている様に思う。

独り身ゆえ、何から何まで1人で処理しなければならない。

自分が選んだ「道」なのだから文句は言わぬが、連れ合いを探そうかとふと思った。

                                    RYU