アサノユウウツ | RYUの生き方、逝き方

アサノユウウツ

最近朝になると、どっと落ち込んでいる。

それはブルーと言うよりタスカ(ロシア語でこれはとても訳しにくい複雑な意味を持っているが、日本語で比較的近いのは「憂愁」「哀愁」あたり)に近い感覚だ。

眠る時は別段落ち込んで床につく訳でもない。

これが不思議と朝起きると気分が鋭角的にどっと落ち込んでいる。

俺はよく人に色々な相談うけるが、よく落ち込んでいる人に、

「一日の中でいつ落ち込む?」と聞いて「朝、、、。」と答える人には、

心療内科に行くように勧めてきた。

夜の落ち込みは、疲労もあるしある意味当たり前の現象だ。

朝の落ち込みは、本当は限界まで心が疲弊しているが、起きている時は気力で疲れを押さえ込んでいる場合おきる。

無防備な眠りの世界でその枷(かせ)がはずれ本来の落胆が顔を出すのだ。

俺は孤独と引き替えに自由を得たつもりでいたが、はやり「愛されたい」と今朝は渇望していた。

本来俺は愛する事が好きで、それは毎月娘がお泊まりに来た時充足出来ていたのだが、今月は先妻の意志で会えていない。

これが遠因にあって朝のタスカに結びついているように思えるが、精神分析医でないので解らない。

ただ今朝は「愛されたい」と思った。

やはり人は1人では生きていけないものなのかもしれない。

毎年書いているが(今年は早いが、、、)冬枯れの神戸旧居留地を、中山美穂みたいな女がヒールをコツコツいわせながら会社にケーキの差し入れでもしてくれれば、こんなタスカすぐ駆逐できる気がする。

やはり人に、いや好きな人に理解してもらえると言うのは、神の与えた最後の人への救済なのかもしれない。

あゝ朝が怖い、、、。

RYU


人生に疲れた人へ 其の弐