疵(きず) | RYUの生き方、逝き方

疵(きず)

男と女は皆もともと1つのピカピカ輝く綺麗な球体で、時間軸を超越して漂っていたという神話がある。

それを邪(よこしま)な神が、欲しがり球体に触れた瞬間、球体は割れ2つに分裂してしまった。

怒った神は、お互いを見えなくした。

分裂した球体には、急に「ソウシツカン」というものが宿り、以来欠けた2つの球体のカケラは、もとの輝く球体に戻ろうと、見えない相手を探し始めた。

だから男も女も欠けているのだ。

その欠けを補完しようとある者は「依存」に走る。

ある者は相手を探し続ける。

相手を探し、1つの輝く球体に戻ろうとしている行為が、SEXならSEXもまんざら悪くない。

SEXして輝く1つの球体に戻れた人はある意味幸せである。

ある意味と言ったのは、「愛すべき対象を得られたという事は、つまりいつかくる何年の何月何日に、また自分の世界の半分が、引きちぎられる苦痛にたたき込まれという約束を、与えられたことに他ならないからだ。」by 中島らも

以前にも書いたが、幸せな人とは、「人間は最後は1人である」という絶対真理を、なるべく感じないで生きられる人を言うのだ。

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