End roll Ⅱ | RYUの生き方、逝き方

End roll Ⅱ

死のうと思っていた。 今年の正月、よそから着物一反もらった。 お年玉としてである。着物の布地は麻であった。 鼠色の細かい縞目が織り込まれていた。これは夏に着る着物であろう。 夏まで生きていようと思った。

太宰治「葉」より




長生きし過ぎたのかもしれないーーーーーーーーーーーーーーーーー。

ふと思った。

俺の人生のEnd rollは、どう考えてもとっくの昔に流れてしまっているように思える。

End rollまでは、光りと夢と希望があった。

End roll以降は煩わしい人間関係、一人とる食事、まぶしい家族連れから目を背ける日々、シャワーをして一人ベッドに入り、ひんやりとしたシーツが体温で暖まるまでの時間が、ことにつらかった。

暗闇の向こうに光りがあるなら、いっそこの迷宮から抜け出したい。

人も変身( Metamorphoze)出来ればいいと真剣に思う。

古い殻から新しい自分が生まれる。

そうして醜悪な過去にオサラバ出来れば最高だ。

もうこれ以上バッドニュースはいらない。

RYU