冬の風鈴 | RYUの生き方、逝き方

冬の風鈴

そこはかとない哀しみの街を、


通り抜けてきた気がする。


乾いた風が、湿式の頭上を舞い、


生まれて生きる事の意味を、


もったいつけ教えてくれる。


山はどこまでも猛々しく、


稜線には雪を頂き、


河原の河水を凍結させる。


彼は今歩いていた。


街を出る時に誰かが聞いた。


「冬の風鈴を聴いた事があるかい?」


RYU