遠い記憶 | RYUの生き方、逝き方

遠い記憶

彼女を苦楽園まで送って帰り道、交差点で停止していると目の前で犬が車にひかれた。

まだ息があり「クゥオーン、クゥオーン」と大きな声で悲鳴を上げている。

俺は恐くなって犬を置き去りにして岩園隧道の方へ車を100メートル程走らせた。

で「ここで逃げたら男じゃない!とにかく獣医に連れていってやろう!」と思い直しスピンターンして引き返した。

犬は死んでいた。

俺は泣きながら自動車電話から彼女に電話した。

彼女も俺の声が普通じゃないのでびっくりしていたが、犬の話をすると俺が事故をしたと思ったが無事でよかったといい、案外平然としている。

俺は何故彼女が平然と出来るのか不思議だったし、正直さめた。

そして別れた。

何人もの男女の友達に「彼女はお前が無事で安心したんやで、許してあげ。」と言われたが俺のはハートはノーだった。

俺は逃げた100メートルをいまだに悔いている。