心の音色 | RYUの生き方、逝き方

心の音色

笛、ギター、ヴァイオリン、スピーカーにしろ、いい音色を出すには空洞の部分が非常に大切な役割をしている。

音が空洞で共振して増幅される。

空洞無しにはいい音色はありえない。

不思議な事に人間は「ぽっかり心に穴が空いたような、、、」という例えがあるように心の空洞は埋めるものという考えだ。

俺も過去に大きな喪失感を抱いた時はまさに「ぽっかり穴が空いたような」気分だった。

ただ人間なるようにしかならないのである。

埋まらないものは埋まらないし埋められたらそれは穴に似て違ったものだったのだろう。

しかし喪失感は人を優しく強くしなやかにしてくれる。

楽器の空洞のように、、、。

この間寝ている娘の枕元に正座して「生まれてきてくれてありがとう」とささやいたら不思議な事に寝ている娘が「うん。」と言ってうなずいた。

何か通じ合うものがある独特な瞬間だった。

でも喪失感が無かったら俺は「生まれてきてくれてありがとう」と我が娘に言う人格では無かった気がする。

空洞が俺を人として空洞が無い時より少しはましな人格に磨いてくれたのだろう。

無いに越したことはないが、あればあったで、それなりに付き合っていけば傷もいい音色に変わる日がくるだろう。

明日を信じて。

RYU