虚無と快楽と死
俺の書斎には常にアンタッチャブルな領域が存在した。
俺が4歳で逝った父の遺稿だ。
父は小説家だった。
ある出版社の新人賞をとって将来を嘱望されながらの39歳の人生だった。
父が死亡し俺には4歳で母と分け合って相続したものがある。
芦屋の土地、家屋と父の小説の著作権、未完の原稿、日記などだ。
俺は読書好きだが父の書いたものをなぜか今まで読みたくなかった。
とういかそれらが入れられた棚さえ開けたく無かった。
理由はわからない。
でも今回の引っ越し準備で魔が差した。
父の日記を段ボールに入れながらページをめくってしまった。
日記と言ってもBlogの様なものだった。
「虚無と快楽と死」というタイトルが目に飛び込んできた。
読んでしまった、、、。
「虚無と快楽と死」
何でも否定する男がいた。
総てのものを否定するのが、その男にとっての快楽だった。
だから、何でも否定する男も「自分の快楽」だけは否定しなかったわけだ。
しまいに否定するものが無くなった男は、自分の存在をも否定してしまった。
自分の存在を否定する事がその男に残された最後の快楽だったのだ。
何でも否定する男にも、否定出来ないものがあったわけだ。
快楽と、そして死ーーー。
俺が4歳で逝った父の遺稿だ。
父は小説家だった。
ある出版社の新人賞をとって将来を嘱望されながらの39歳の人生だった。
父が死亡し俺には4歳で母と分け合って相続したものがある。
芦屋の土地、家屋と父の小説の著作権、未完の原稿、日記などだ。
俺は読書好きだが父の書いたものをなぜか今まで読みたくなかった。
とういかそれらが入れられた棚さえ開けたく無かった。
理由はわからない。
でも今回の引っ越し準備で魔が差した。
父の日記を段ボールに入れながらページをめくってしまった。
日記と言ってもBlogの様なものだった。
「虚無と快楽と死」というタイトルが目に飛び込んできた。
読んでしまった、、、。
「虚無と快楽と死」
何でも否定する男がいた。
総てのものを否定するのが、その男にとっての快楽だった。
だから、何でも否定する男も「自分の快楽」だけは否定しなかったわけだ。
しまいに否定するものが無くなった男は、自分の存在をも否定してしまった。
自分の存在を否定する事がその男に残された最後の快楽だったのだ。
何でも否定する男にも、否定出来ないものがあったわけだ。
快楽と、そして死ーーー。