死に向かうベクトル | RYUの生き方、逝き方

死に向かうベクトル

俺は北野武監督の映画「BROTHER」「HANABI」が、好きだ。

いわゆる「KITANOブルー」に彩られた世界だ。

いつも泣ける。

両映画とも主人公の「死」によって完結する。

俺は北野武という人は、希死念慮(死にたい願望)が少なくともこの映画を撮ってる時はあったと思う。

主人公は、二者択一の判断を迫られた時、迷わす「破滅」に向かう選択をする。
ベクトルが一貫して「死」に向かっている。

そして死ぬ。それが潔く心地良い。

でも俺は、一応前向きに生きている。

でも前向き指向だけで解決出来ない状況が、ある事も知っている。

俺の親友の息子さんが、1万人に1人という脳の病に侵された。

俺は肩を震わす彼に、とてもじゃないけど「前向きに」何て言えなかった。

それからお見舞いに小児病棟を何度も訪ねた。酸素マスクをした子供もいた。色々な病の子供達を見た。

俺はこの経験から何でも「前向きに!ポジティブね!」何てしたり顔で言うヤツが、何か新興宗教の勧誘に思えてきた。

それから俺は悩める人にプロフでも書いたが、「前向きにね!」という言葉を、はく事を封印した。