わたしが諫早へ越してきた十ン年前、諫早でいちばん大きな本明川は本当にドブ臭かった。


真夏は川沿いを歩くたびに吐き気をもよおすし、河口近く、商店街を通るあたりの川べりは、海から増殖していた潟土で灰色になっていた。

滅多なことでは川で遊ぶ子供の姿を見ることはなかったし、たまに川に浸かって遊んで帰った子供は、母親からものすごく怒られていたらしい。

(服に入り込んだ潟土は何度洗濯しても取りきれないし、洗濯機が潟土のためにダメになったりもするから)


梅雨は毎年、どこかの小さな川や側溝からの冠水で、低い土地にある道路は国道といわず市道といわず、全面的に通れなくなった。

わたしは当時住んでいた家の真ん前の川が氾濫し、両隣のお宅が床下浸水の被害を負い家の間を通る横道が荒れ狂う濁流の通り道となったのを目の当たりにして、恐怖に耐え切れず現在の家に引っ越したのだ。


ギロチンと呼ばれた排水門の閉め切りから、先日の開門判決まで、まあ、日々いろんなことで取り沙汰される諫早湾干拓地。


賛否両論だけれども、「きれいな本明川を大切にしよう!」 というキャンペーンは、諫早湾干拓が行われたからこそ言えることだと、わたしは思っている。

個人的には、キレイな本明川バンザイ



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さて、先月、干拓道路を走ったことを記事にするのをすっかり忘れてました。


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7kmにおよぶ干拓道路の間にある駐車場から、外海側に架けられている歩道橋の階段。

この配色、カステラを意識しているのだろーか・・?


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島原方面に向かって右手、調整池側にある取水門。


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こっちが排水側。



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向かいに見えるのが、噴火して有名になった雲仙普賢岳。

右手が調整池、左手が外海。


見る限り、外海の環境は年々良くなってきていますね。

調整池も、漁業網の腐ったような臭いはもうすっかりしなくなっていますし、ススキなんかの植物も水際にはたくさん自生していて、たくさんの白鷺・青鷺といった渡り鳥がいました。

門が閉まった頃、TVなんかでは渡り鳥が戻ってくるまでに百年はかかるとか言われてたみたいだけど。



ちなみに、干潟はただの土ではなく、バクテリアの集まった巨大な生き物です。

日々成長、増殖もしていくんだよ。


自然ってたくましい。


だからといって、人間が勝手にどんどん自然を壊していくのは、もちろんいけないこと。

止められるものなら止めなくちゃならないし、手をつけちゃったものはそれ以上悪いことにならないようにしなくちゃいけないよね。


がんばれ、自然。