電車生活で何ら困ることのない場所から諫早に来た当初は、わたしは運転免許を持っていなかった。
どこへ行くにも徒歩か公共交通機関を利用していたが、当時は住まいが駅からも少し離れていたため、バスに乗ることも多かった。
ある日バス停に立っていると、行き先表示がこの町になっているバスがやってきた。
…女の都町…
すごい名前だ。
アマゾネス・タウン。
女性のための町なのか、むしろ男性に嬉しい町なのか、どっちだろう?
バスの案内音声を聞いてみたい。
「次はー、終点、女の都、女の都です。男性の方はセキュリティチェックが必要です。次はー、終点、女の都~」
…乗って行きたい衝動にかられた。
が、行きたい方向とは微妙に違うようなので見送るしかなかった。
めのと、と読むことを知ったのは、それからしばらく後のこと。
この読みだと、不思議にパラダイスな妄想には走らないんだなと、妙なところで関心したタイタンだったのでした。
