なかなか秋らしい天気にならない長崎である。
家の中の陽の当たる場所でTVなど見ていると、暑いので半袖のまま何も考えずに横になり、そのままウトウトしてしまったりする。
陽はやがて傾き、影になった家の中は思いのほか冷え込んで、眠っている身体はどんどん冷えてくる。
しかし、わたしは起きない。
思い返せば季節の変わり目には普通に就寝していてでさえよくあることで、寒いと感じてはいるのだが目が覚めないのである。
起きさえすれば、足元に用意してある羽根布団を引きずりあげてぬくぬくと眠ることができるのに、わたしはまったく目覚めない。
明け方になってようやく、冷え切った身体でのお目覚めだ。
夜中でさえそんなかんじなのに、たかだか転寝の寒さに目が覚めるわたしであるワケがない。
外出から帰った姉3が、毛布を出して掛けてくれたのだったが、姉いわく
「 腕を胸の前でVの字に交差して・・・まるでピラミッドから発掘されたミイラみたいだったわよ 」
「 毛布掛けたとたん、イモムシみたいにぐるぐる巻きになってたよ。 アンタの嫌いなイモムシみたいにねっ 」
・・・いや、その画像は探せませんから (--)