気になっていたことがあった。


わたしの郵貯キャッシュカードはセゾンカードと併用できるタイプになっているのだが、<カードのデザインが変更になりました。間もなく更新時期となりましたのでお手元にお届けいたします> という連絡状が届いたきり、肝心のカードを手にしていない。

ふと思い出して手元のカードを見てみると、使用期限が <2006年1月> となっているではないか。


日頃カードで買い物などしないものの、<セゾン郵貯> にはキャッシュカードという側面がある。

これが届かないでは、毎日通帳をバッグにしのばせて外出しなくてはならなくなってしまう。


これはマズい・・・というわけで、郵便局を訪ねてみた。


カードが手元に届いていないと伝えると、窓口の局員さんは慌ててカードの現所在をあちこちに確認してくださった。

すると、配達先不明で福岡のカードセンターに差し戻されているという。


おや?

連絡状は届いたのに、カードは配達先不明とな。


わたしも不思議に思ったが、局員さんも同様に首をひねる。

やがてポンと手を叩いて、笑顔で振り返った。

「 タイタンさん、お引越しされませんでしたか? 」

「 はあ・・・もう何年も前の話になりますけれど・・ 」

「 お持ちの通帳の住所変更、なさいましたか? 」

・・・あ!


そうなのだ。

銀行通帳と違って、郵便局の通帳はページがいっぱいになって繰越すとき、全国どこででも簡単に手続きができる。

銀行は通帳を作った支店でないと手続きがいちいち面倒だからマメに済ませていたが、郵貯の手続きは 「 次でいいかな 」 などと先送りにしたまま忘れていたのである。


カウンターを挟んで、局員さんと顔をあわせ、にんまり笑う。


「 良かったですね。二ヶ月経ってたら失効するところでした 」

局員さんは優しく言って、住所変更とカードの再送手続きをしてくれたのだった。


ありがとう・・・無職の身に人の優しさが染みるなあ~~




ところで、今度のセゾン郵貯カードは、全体が紫色のデザインに変更された。

じつはみずほ銀行のキャッシュカードも同じ紫色、ついでにジャスコのイオンカードも同じ紫色だ。


これでは咄嗟にカードを出すとき、間違ってしまわないだろうか。


西友でイオンカードを出したり、みずほ銀行のATMにセゾン郵貯カードを突っ込んでみたり、ジャスコのお客様感謝デーに 「 支払いは一回でね 」 とすました顔でみずほ銀行のキャッシュカードを出すなどという、恥ずかし~い失敗をしないだろうか。



もしそんな間違いをしたときにパニクって恥ずかしいことにならないよう、間違ったときの練習をしておこうかと、真剣に考えてみたりしているタイタンなのだった (--;