言葉にこそしなかったが、父も母も、わが子を自慢に思っていたフシがある。


とにかく勉強もスポーツも、努力もしないのにトップを維持し続け、なおかつ姉妹をして元祖ぶりっこと言わしめる愛嬌の持ち主である長女、<姉1>。

サラサラを道具を滑らせ審査員をもうならせる絵を描き、その生まれながらの色彩と構図センスをもって芸術面で突出する次女、<姉2>。

スポーツ万能にして最も家庭的であり、何につけ最も気の利く三女、<姉3>。


わたしにとっても自慢の姉たちである。



が。



そこで、ふと考える。


四女であるわたしは、両親に何の自慢の種も与えない娘だったなあ・・・。




勉強はキライなくせに、悪巧みだけはやたらと得意。

身体にキツイことはしたくない。

思いやりってどんなヤリ?

地球はわたしを中心に回っているのだ、おほほほほーっっ







・・・・・・・・・サイアク (--)






なにかひとつくらい、親の自慢になることをするべきだった。

それが。

半年のうちに両親を亡くして、あらためて湧き上がる後悔。