<メンデルの法則> というのを義務教育課程の理科で習った覚えがあるだろう。


科学的に、遺伝子の <優劣・分離・独立> と3本の法則を打ち立てたメンデルだが、授業として習うのは <優劣の法則> が主である。

いわゆる <優性遺伝子と組み合わさると表面に現れない劣性遺伝子も、1/4の確率で出現する> (意訳) という、エンドウマメによる実験の結果導き出されたものだ。


たとえば、エンドウマメの皮に反映する遺伝子があるとしよう。

優性遺伝子●=ピンと張った皮の遺伝子、劣性遺伝子○=シワシワになる遺伝子とした場合、組み合わせはこうである。

①●●  ②●○  ③○●  ④○○


●が優性遺伝子だから、①②③はピンと皮の張ったエンドウマメになる。

シワシワになるのは④だけだという理屈だ。


・・・教科書には短時間で説明しやすい事象しか載せていないものだなあ。



さて、我が家は4人姉妹である。

A型の父とO型の母から生まれた姉妹は、4人のうち3人は血液型がO型だ。

すなわち、父の血液型は <優性・劣勢> の並びからいうとAO型であり、母は当然OO型ということになる。


面白いことに、このO型の3人は、みな同じ場所にホクロがある。

ちょうど胸のてっぺんから真っ直ぐたどった脇のあたりに、大きなホクロ。

残る1人には、これがない。


そうするとこの遺伝子、どうやら <優性側のO> に書き込まれている情報らしいと予想がつく。

   (じつは他にもいくつか共通した特性があるのだが、主観的判断も多いのでこの場では割愛)

なるほど、エンドウマメ侮れじ、である。









ちなみに、この3人は5月生まれで残る1人だけが8月生まれというのは、遺伝の法則とはまったく無関係なのだった☆