今回は、作家の橘玲さんと行動遺伝学者の安藤寿康さんによる対談本「運は遺伝する」を解説します。この本は、一言で言うと「遺伝が私たちに与える影響の大きさ」を教えてくれる内容です。

 

私たちは子供の頃、「努力すれば何にでもなれる」「頑張ればなんとかなる」と言われて育ってきました。しかし、大人になると「何かおかしい」と感じる瞬間が増えてきます。例えば、一生懸命勉強しているのに、全然勉強していない人にテストで負けたり、自分よりも練習していない人がサッカーや歌で上手かったり。または、同じことをしているのに圧倒的に成果を上げる人とそうでない人がいることに気づきます。

 

最新の行動遺伝学によると、身長や顔立ち、運動神経、音楽のセンス、知能だけでなく、「頑張れるかどうか」や事故、犯罪、肥満、友人関係、外見、病気、さらにはモテ運までもが遺伝によって影響を受けることが分かってきています。

 

もし遺伝がこれほど大きな影響を与えるなら、努力する意味はあるのでしょうか。この本では、そんな残酷な現実の中で、豊かに生きる方法を学ぶことができます。ぜひ最後までお読みいただき、遺伝が私たちに与える影響の大きさについて理解を深めてください