以前、千葉県大多喜町のハーブアイランドというところの

東京でのハーブの営業活動という仕事を

させていただいたことがあります。


主に市場や大手のデパートやスーパーへフレッシュハーブを、

またアロマオイルのお店や雑貨屋さんなどへの

オイルやハーブグッズの営業です。


今でこそイタリアンやエスニック料理の人気で

ハーブが当たり前になってきましたが

当時はミント、バジルくらいがようやくで

あとは一般市場ではほとんど売れていない状況でした。


今はもうほとんどのスーパーで少なからずも

フレッシュハーブは置かれていますよね。

ハーブを愛する私としてはとてもうれしいことですが

でもそれはまだレストラン業界でのことで

家庭ではまだまだ認識がないというのが実情のようです。


私が住む町田では歩いていると結構お庭やプランターに

ローズマリー、タイム、ミント等々、さながらハーブ園のように

育てている方をよく見かけるのですが

何となく使われている様子がないような、育ち放題という

状態の所がほとんどのようです。


また、お料理の本に載っていてとりあえず使うのだけれど

そのあとは冷蔵庫の肥やしとなっているという方も

多いのではないでしょうか。


今売られている野菜はほとんどが私達が食べやすいように

品種改良されています。

唯一ハーブのみが古代からの姿をそのまま残しています。

(最近は色々改良されているようですが・・・・)


ハーブは薬草として病気治療や予防、

また宗教上の儀式や、魔除けとしても使われていたため、

様々な伝説や風習を残しています。


もっともっと多くの方にハーブの素晴らしさを知ってもらいたいので

これから定期的にハーブ料理やハーブにまつわるお話を

ご紹介していきたいと思います。


ハーブというと洋風の料理にしか使えないと思いがちですが、

意外と和食にもよく合います。

あまり固定観念に縛られずに、また使うハーブも

この料理には絶対にこれでないとだめという法則はないので

手に入る範囲で是非色々試して頂ければと思います。


今日はお味噌にハーブです。

使うハーブは今回はタイム、イタリアンパセリ、セルフィーユを

使いましたが勿論一種でも構いませんし、

ミント、バジルやルッコラ等を加えても美味しいものです。

組み合わせも難しく考えずに色々と使って大丈夫ですよ。

ハーブやスパイスは数種使うことで相乗効果が生み出されます。

要はカレー粉やまた十六茶なんか思い出していただけると

わかりやすいのではないでしょうか。


残ったハーブはタイムやローズマリーなどは

冷蔵庫に入れっぱなしで勝手に乾燥します。

乾燥した状態で使えますので捨てないで下さいね。

イタリアンパセリやミントのような葉ものは

茎ごと粗く刻んで、野菜炒めや焼きそば等の

炒め物に最後に加えてみてください。

オムレツやサラダに加えたらちょっとお洒落な味になります。


<ふろふき大根、ハーブ味噌添え>(4人分)



ふろふき大根

(材料)

大根       1/2本

こんにゃく    1枚

里芋       5~6個

昆布       10cm

(ハーブ味噌)

味噌       100g

酒        大匙1

みりん      小匙1

だし汁      大匙1

好みのハーブ  大匙1~2(刻む)

(イタリアンパセリ、タイム、セルフィーユ)


1.大根は5cmくらいに長さに切り、

  縦に2~3cm角に切る。固めに茹でておく。

2.里芋は皮をむき大きければ2~3等分に切り

  下ゆでする。

3.こんにゃくはちぎるか、大根と同じ大きさに切る。

4.鍋に水と昆布を入れ、弱火でにかけ①、②、③を加え

  柔らかくなるまでコトコト煮る。

5.ハーブ味噌の材料をよく混ぜ、④に添える。


*ハーブ味噌は筍やなす、れんこん、長いもなどを

 焼いたものに添えても美味しいですよ。

 保存できますし、余ったらお味噌汁に加えてもOK。