退院された
患者さまが
日勤中に運ばれてきた
昏睡していて
意識はなかったけれど
末期
1度でも
家に帰れてよかったと
看護師さんたちは言っていた
看とりの入院だったけど
情報では
2.3日ではないかと
聞いていた
ナースステーションから
1番遠い個室だった
日勤帯から準夜帯になり
ナースコール
トイレ介助
配膳下膳
食事介助歯磨きうがい介助
緊急入院やオペ患戻りもあり
看護師も私も走り回る
お顔拭きの時間になり
寝たきりの患者さまや
ベッド上安静の患者さまを
中心にお部屋を巡回
ナースステーションから
1番遠いお部屋の前に行くと
ゴホっと
大きく咳き込む音が聞こえた
苦しいのかな
世の中の
コロナ感染者は減っていても
病院は
まだ面会制限が続いていて
最後の時間も近いのに
悲しいと思いながら
部屋に入り
おしぼりの封を
開けながら枕元に
すると
看護師さんが
はしってきて
モニターが!
呼吸してない!と言った時
看護師さんと私のまえで
大きくゴホっと
最後の呼吸をされ
息を引き取られた
その話をすると
職場の同僚は
看護師さんが
エンゼルケアをして
見送ってくれたから
大丈夫だよと言うけど
あと5分
あと1分
はやかったなら
あたたかいタオルで
お顔を拭いてあげれたのに
手を握ってあげれたのにと
病棟は今日も
何事もなかったように
今ある命と
懸命に向き合っている
わたしは
今日もまだ悲しい