ののちゃんありがとう | マルックス☆チロル&エルフィーのごきげんDiary

マルックス☆チロル&エルフィーのごきげんDiary

マルックス(マルチーズ×ダックス)のチロルとエルフィー、飼い主のなにげない日常を書いていきます!
実家のドルチェ(ラフコリー)、連(シーズー)、レオン(ミヌエット)、ビビ(地域猫)も登場します☆

再開したばかりで暗い話続きになってしまいますが、七夕の日に実家で飼っていた地域猫の「のの」が亡くなってしまいました。


10年前からうちで面倒を見ていた親子の2匹。
黒猫がお母さんの「のの」、キジトラの方が息子の「ビビ」です。

「のの」は「野の花」から。野の花のように可憐で美しくたくましく生きていけるように。

「ビビ」はスペイン語「vivir(ヴィヴィール)」から。vivirとは「生きる」という意味で、ののと同じくお外でも強くたくましく生きていけるようにと名付けました。  
   
元々、実家の隣の家あたりで捨てられてしまったのかそこに居着いていた2匹。
まだビビは子猫だったので、お母さんのののは食べ物を確保しようとゴミ置き場を漁ったりしていました。


それを見て近所の猫ボランティアさんがごはんをあげたり、病院へ連れていき避妊、去勢手術をしてくれていましたが、その方に頼まれて私たちが地域猫として面倒を見ることに。

我が家にとって初めての猫だったので接し方も分からず猫に詳しい方に色々教えていただきました。

ベニヤ板を組み合わせたような簡単に作った小屋に、発泡スチロールをくり抜き敷物を敷いたお部屋を入れて、庭に住むようになりました。

小屋が段々へたってきてしまった頃、実家がちょうどリフォームをしたので、大工さんに切れ端の木があったらいただきたいんです。とお願いしたところ「何に使うの?」と。

「実は猫の小屋を作り直したいんです。」と言うと、「なんだ、それなら作ってやるよ!」と大工さんお手製の頑丈な小屋を作っていただきました。


猫たちはその小屋を気に入ってくれてよく2匹一緒に入っていました。

外猫なのでできることはどうしても限られてしまいましたが、雨の日は小屋までごはんを出前し、夏は虫除けをぶら下げ、冬はホッカイロをいれてあげ、ノミダニ予防の薬をつけ、風邪をひいたときは職場から抗生剤をもらって飲ませたりしていました。

健康に長生きできるようにフードもプレミアムフードをあげていました。病院へ連れていくことが難しい地域猫だからこそいいごはんをあげていました。


昔はよく犬のお散歩にもついて来ていました。

もちろんリードはなしなのでご近所さんの庭を通ったり寄り道しながらつかず離れずついて来ます。
でも寄り道が多過ぎて途中で私たちを見失って迷子になることも。

そんな時は一回家に帰ってからはぐれたあたりの場所まで迎えにいくと「にゃおーん」(どこ行ってたのよー💦)と行った感じ慌ててよそのお家から出てきたり。 

「どこ行ってたのじゃないでしょー笑」
と言いながら一緒にお家へ帰ってきていました。


人間大好きなののちゃん。
庭にでるとふんふんふーんと鼻歌を歌いながらついてきます。
抱っこをすると前足をふみふみ。

顔つきは怖いけどとってもかわいい性格の子でした。
私が黒猫好きになったのはののちゃんのおかげです。

実家に遊びに行って車を降りるといつもどこからともなく現れて「にゃーん」と寄ってきてくれていました。

推定14~15歳ですが、「クララは寝たきりになっちゃったけどののちゃんはまだまだ元気だねぇ」と最近まで話していたところでした。


でも最近食欲があまりないと両親から聞いて、7/3に様子を見に行ったら、いつものようにベンチに寝そべりご機嫌で迎えてくれたのですが、異様にお腹が膨れてるのが気になりました。
腹水が溜まってしまっている様子でした。
あまり気分が悪そうでもなく普通な様子でしたが、少し呼吸が早くすぐ伏せの姿勢を取ってしまうのが気になりました。





次の日(7/4)は会いに行っても会えず、夕方帰ってきていて、母が缶詰をあげたら美味しそうに食べたと、7/5と7/6は1日仕事だったので、7/7の仕事が終わったあとに会いに行こうと思っていました。

7/5は1日不在で、7/6の夜ごはんは出前をしても食べたくないと顔を背けていたそうです。

七夕の日、予定通り昼過ぎまでの仕事を終え会いに行きましたが、間に合いませんでした。
お昼頃に亡くなったそうです。

まさかそんなに早くに亡くなってしまうとは思っていませんでした。
なんでもっと早く会いに行ってあげなかったんだろうと今でも後悔しています。
もしかしたら私が来るのを待っててくれたかなと思うと申し訳ない気持ちでいっぱいです。


唯一の救いだったのは、どこへも行かず、お気に入りの小屋の中で亡くなってくれたのでうちで火葬をしてあげることができたことです。

日曜日だったのでなかなか葬儀屋さんが空いているところがなく、火葬車で来てもらい家の駐車場で火葬をしていただきました。

うちの周りから離れたこともなければ車にも乗ったことがないののちゃん。
もしかしたら「遠くへ行くのは嫌よ!」と火葬の時も実家から離れたくないとののちゃんが決めたのかもしれません。

今は小さくなってクララの横にいます。
お花屋さんでののちゃんにぴったりな赤いブリザーブドフラワーを見つけました。

若い時はクララのゆらゆら揺れる尻尾を手でパシパシして遊んだり、庭で一緒に横になったりするなど仲良しだった2匹。

マロンは猫大嫌いだったので来てないかもですが、優しいクララは迎えに来てくれたよね?
一緒に仲良くお空へ行くのよ。

お家の中にいた子ではないですが、ののちゃんはうちの子でした。
そしてこれからもずーっとうちの子です。
ありがとう、ののちゃん。

また会う日まで、マロンとクララと一緒にいい子で待っててね。