2024年5月の鑑賞リスト。例によって「DVD以外で初見のみカウント」というマイルールを適用。作品の頭には年間の通し番号をつけ、( )内は月間累計を表す。さらに、個人評価を★1~5で表し、作品の公式ホームページや予告編にジャンプするURLをつけた。


76(12)『悪は存在しない』★★★★


グランピング場設営の住民説明会のときの巧の「バランス論」は、深く頷けるものだった。


コロナ禍の補助金をもらっているからと建設計画を撤回しない社長から、巧にグランピング場の管理人をお願いしに行けと命令されて向かう車中の高橋と黛の会話シーンに、芸能界の闇を垣間見る思いがした。


「利き足を少し前に出して、丸太から目を離さず、斧は下に降ろすだけ」というアドバイスだけでスパーンと薪が割れ、「ここ10年で一番気持ち良かった」と高橋が言うシーンは、巧が匠に見えた。


ラストシーンの匠の行動はなんとも意味深で、タイトルも含めてどんな意味があるのか考えさせられた。そして、今後どうなって行くのか気になってしまった。


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