岡崎花火長持ち唄1
13日(日)に収録する「花火長持ち唄」との出会いは 地元のご遷宮で唄った長持ち唄が私にとっては初めてだった。私が民謡をやってたので、いきなり音頭取りをやることになりこの出会いが岡崎市内の花火長持ち唄に繋がり狂ってしまった。 40年前の写真で最前列右から2番目私、この長持ち唄は車力さんで唄の上手な長老に教えてもらいました。 現在私が住んでいるのは、岡崎市の南部地方に、ご遷宮の時に近郷、近在の町や名士の寄贈による花火を長持ちに入れ、檜の丸太(なる木)を通し、前後に一人づつで担って、印半纏に白の股引き、白のさらしに鉢巻の粋な姿に息杖をついて、歌をかけながら行列が続きます。 神社まで行くときの歌は、「花火担い込み道中歌」といって、歌詞は十二番まであつて、後半の歌詞になると、民謡独特の戯れ歌になっていて、墨で消してあるのが又面白い。 いずれにしても七、七、七、五調で、何にでもつかえる詞になっている結婚の披露宴、棟上式、祝儀唄として唄われて来たようです。 地元岡崎の場合は 一番が 五万ナ~石でもヨ~(音頭とり) ヤレヤレ (合唱) 岡崎様はヨ~ (音頭とり) 御城ナ~下までヨ~(合唱) 舟がつくヨ~ (合唱) ホイホイホイ (合唱) 唄っている時には長持ちは動かず、ホイホイホイでタイミングを合せて前進する。ホイホイホイでは中々みんなの気が合わないので、長老の一声で、アーホイ アーホイでやると不思議なことにピッタリ合って思わず拍手が出ているのが、20年前のテープに残っている。 各歌とも一行は音頭とりが歌い、二行目は全員で合唱する曲調は宮城長持ち唄を素朴にしたような唄い方で、この歌に似たのが、神奈川県箱根地方で唄われている「箱根駕籠かき歌」です。 大きく違うのが、お囃子の部分で当地ではホイホイホイ 又は アーホイ アーホイと唄うのを、ヘッヘッヘッ ヘッヘッヘッと唄っている所が違う位で人と花火の違いが囃子に出ているようです。 愛知県でも地元に「花火の歌」が残っていない地方では、実際にこの「箱根駕籠かき歌」をご遷宮の時には使っている所もあります。「帰りの道中歌」は正に伊勢音頭の道中歌が、歌い継がれているのです。その昔「お伊勢参り」は憧れであり、「伊勢音頭」をこの地で唄い、伊勢土産として故郷に持ち帰り、人々の心の歌や踊となって全国に広まり、それぞれの地域で郷土色豊かに、その芽を育て少しずつ変化をしてきた。 (つづく)