山づくし (国定忠治入り)

山を集めて甚句によめばヨー

お江戸で名高い愛宕山

三国一なる富士の山 ホイ 道の難所が箱根山

噴火で名高い浅間山 ホイ 天狗の出たのが鞍馬山

鬼の出たのが大江山  

 

 国定忠治

チョンチョン(拍子木)

赤城の山も今宵がかぎり

国を捨て縄張りを捨て

可愛い子分の手前達とも

離れ離れになる門出だ! 親分!

チョンチョン(拍子木)

 

吉良の仁吉や国定が 喧嘩で男を売ったのが ホイ

荒神山や赤城山 相撲で名高い常陸山

大正太刀山栃木山 ホイ 昭和で無敵はヨーホホイ

アー双葉山ヨー ア~ドスコイ ドスコイ

 

 石童丸【いしどうまる】

説経節《苅萱(かるかや)》の幼い主人公の名。

父の苅萱は無常を感じて出家,高野山に登って法師となった。

 

 石童丸と母,姉は父を慕って高野山に行くが,

女人禁制のため石童丸一人山に登る。

 

 父はわが子と知りつつも名乗らず,帰らせる。

やがて母,姉は死に,石童丸と苅萱は善光寺と高野で

別々に往生する。

 

 原話の成立には高野聖の関与が考えられる。

謡曲,浄瑠璃,新内などに扱われる。

 

 中世末から近世にかけて行われた語り物芸能の一つ。

こういう唄は物語を知らないと唄えないですね。