不幸にして世の父親族というものは、
家庭を誤解して、自分たちは外に出て、
終日働いて疲れて帰ってくる、
家庭で休むのである。
家庭と言うところは、「安息所」である。
苦労な世間から解放されて、ここでは、
やれやれと少々の自儘・気儘も
許してもらう所と考えている。
くだらぬ遊びで夜ふかしをする。
朝寝はする、酒を飲んで怠けたり、
怒鳴り散らしたり、
ろくなことを子供に見せない。
子供からいうと、もっと偉くあってほしい。
まだ幼稚ですから、
理性的に何も理屈っぽくは考えませんが、
本能的に失望する。
これがいけないのです。
安岡正篤 著 「運命を開く」 人間学講話 より
仕事先では一生懸命に働いて金を稼ぎ、
家庭では妻や子供に、立派な夫、
尊敬される父親になる為に頑張る。
だから、男にとって「安息所」は
何処にも無かったのだ。
男はそこが安息所だと
勘違いをしていたのだ。
