誰のためにお葬式は行われるのでしょうか。
亡くなった人のためではありません。
残された人、残された家族、
残されてしまったあなたのために行うのです。
あの人が生きている時に、
あれをしてあげたかった。
これもしてあげたかった。
一緒に行きたかった旅行、
そして、もっと、もっといろんな話がしたかった。
悔やまれることが沢山あります。
だからお葬式は出来るだけ豪華にしました。
でもそんなことを、
亡くなったあの人は喜ぶでしょうか。
あの人は亡くなりました。
消えてしまったのです。
もう会えないのです。
だから、私たちは
区切りを付けなければなりません。
私たちは明日も前を向いて生きて行くのです。
新しく生きて行くための
あなたの出発の儀式
それがお葬式なのです。
長月天音 著 「ほどなく、お別れです」
を読み終わった。