非破壊検査員の服装や装備は作業環境や客先に応じて変わります。
この記事ではプラント系の作業時の服装や装備について取り上げます。
作業着orツナギ、ヘルメット、安全靴、保護メガネ
墜落静止用器具
ヘッドライト
プラントの機器とかタンクの内部であったり、薄暗い場所や夜間の作業では必須です。
ライト部分がヘルメットの前で電池が後ろにくるタイプが個人的には好きでしたね。
というか、皆そのタイプを使っていました。
赤外線センサー付きのヘッドライトは両手に物を持ったままオンオフが出来るので便利なように思いましたが、実際に使ってみると点灯してはいけない場面で点灯させてしまったり、図面を見ようとしたら消灯したりして使い勝手が悪かったです。
あと、センサーが粉塵で覆われたりするんですよね…。
手袋
皮手袋、ゴム手袋。
普段は皮手袋で、液体とか多量のグリセリンとかを扱う時はゴム手袋でした。
ゴム手袋も使い捨てのペラペラのものから分厚いものまで色々ありました。
原子力発電所のいわゆる汚染のあるエリアでは綿手袋の上にゴム手袋を二重に着用して更に軍手を着用するといった作業もありました。
もう作業しづらくて仕方が無かったですね…。
原子力発電所の作業については後日また投稿します。
耳栓
運転中のプラント機器の中にはまともに聞くとしばらく耳が遠くなるような滅茶苦茶うるさいものが存在します。
また、SDM中なんかは周囲で高圧洗浄や超高圧洗浄などといった作業が行われていたりして、それもまた音をまともに聞いてしまうと耳がヤバいことになります。
そこで活躍するのが耳栓です。
耳栓はマジで凄いです。
現場によっては常時耳栓着用の所があったので、いつでも使えるようにヘルメットに耳栓をくくりつけていました。
防塵・防毒マスク
最初、最適な着け方が分からないんですよね。
粉塵が舞う作業であったり吸うと有害なものを扱っている機器内に入る時など、現場に応じた適切なマスク・吸収缶を着用しなければなりません。
塩酸のタンクの検査をした時、マンホールの外の時点で塩酸の臭いが凄かったのにマスクを着用したら全然臭いを感じなくなって「すげぇ…」ってなりました。
タイベック
服や体に汚れがつかないようにする為に着るものです。
よく福島第一原発のニュースで白い服を着た人が映っていましたがあの白い服です。
あれは何も原発の汚染しているエリアでしか着ないというわけではなく、普通にボイラーの中とか汚れる所に入る時とかにも着ます。
合羽
雨の中の作業や水に濡れる作業をする時に着たり、薬傷防止で着たりします。
塩酸のタンクの中で作業した時は薬傷防止で真夏に合羽を上下着て、色んな装備を着けて作業をしました。
何もしていないのに息切れするし、滝のように汗をかくし、と思ったら突然汗が止まってフワフワしだすし、ヤバいと思って外に出たら気温30℃超えなのに寒く感じるし、良い思い出です。
ああなっても案外倒れないものなんだなぁって思いました。
まとめ
装備としてはこれくらいですかね。
ちょっと色々思い出しながら書いているので抜けがあるかもしれません。