今は色んなものが値上げしていて更に少子高齢化や車離れなどもあって一概には言えませんが、一昔前はラブホテルは「建てれば儲かる」とか「どんなに立地が悪くてもベッドと風呂さえあれば儲かる」とかそういう時代もあったようです。

だから例えば地方の山道沿いなどに廃墟となったラブホテルがあったりするのですが、その廃墟ラブホもかつては輝いていたのです。

今やラブホテルの部屋には当たり前のようにある冷蔵庫や電子レンジ、サービスドリンクなんか無くても繁盛していたようです。

今は立地や豊富なサービスやアメニティ、豪華な設備、清潔感、様々なプラン、改装など色々と考えなければなりません。

 

ビジネスホテルやシティホテルとの違い

違いは部屋数と部屋の回転数です。

 

ラブホテルの部屋数は1桁台から私が知る限り最大でも100部屋です。

対してビジネスホテル及びシティホテルの部屋数は50部屋前後とかから1棟で2000部屋超のホテル、複数棟合わせて3000部屋超のホテルまであります。

 

ラブホテルの部屋の回転数はホテルによって大きく異なりますが、私の今の職場のホテル及び過去に勤めていたホテルだと1日で1部屋あたり休憩が3〜6回転程度+宿泊といったところです。

普段の平日の宿泊は全部屋は埋まらない感じです。

対してビジネスホテル及びシティホテルはというと1日で1部屋あたり宿泊のみ、あるいはデイユース1回+宿泊といったところです。

 

ラブホテルは安くて1日に何回転もさせるスタイルから豪華設備の整った料金の高い高級路線のスタイルまで色々ありますが、部屋数が少なくて安くてもしっかり回転させることができればしっかり売上が出るということです。

 

その代わり例えば設備が壊れたとかで売れない部屋が発生したり、水漏れしてワンフロア全部数日間売れないとかいう事態が発生したら当然売上は結構落ちます。

刑事さんが来るような事件が発生したら現場検証などが終わってOKが出るまでその部屋はそのままの状態にしておかなければならず売ることができません。

 

めっちゃ単純に計算しますが、部屋数が20で休憩が3000円で3回転して宿泊が5000円の満室で毎日同じ感じだったとしたら、1日で28万円、1ヶ月(30日)で840万円、1年で1億円超となります。

それで土日祝の休憩料金、金土祝前日の宿泊料金を引き上げたらもっと売上が上がるというわけです。

とにかく回転させることが大事なのでお客さんが退室したらすぐ清掃に向かって素早く終わらせることが大事なのです。

 

実際のところ売上が高くてもそこから人件費や税金、光熱費、アメニティの費用、リネン関係の費用、ゴミ回収費、建物や設備の修繕費、電化製品の買い替えなどなど色んな費用がかかりますから、どうなんでしょうね…。

大まかな売上の推測はできるのですが、実際の手残りはいくらかなんてオーナーに聞けないですし。

 

というわけで、ラブホテルの稼ぎ方は休憩で部屋を回転させることと宿泊を入れること。

とにかく「清掃待」「清掃中」「空室」の時間を短くして部屋を埋めることです。