ステータスというと「状態」「状況」などといった意味です。

リネンモニターには各客室のステータスとして色んな言葉が表示されたり音声が流れたりします。

もちろん細かいことはフロントコンピュータのメーカーや設定によって変わりますのでホテルによって異なります。

 

「空室」

この表示はその名の通り空室で、お客さんが客室選別機で選べる客室です。

 

「誘導」「案内」

例えばお客さんが客室選別機で201号室を選んだら、201号室の所に表示され「201 誘導中です。」などと音声が流れます。

これと同時に客室の扉付近の誘導灯が点滅します。

 

「休憩」「宿泊」など

「誘導」の状態の部屋にお客さんが到着して扉を開けると「201 チェックインされました」などと音声が流れて滞在時間のカウントが開始され、そのお客さんが休憩なのか宿泊なのか等が分かるような表示に切り替わります。

これと同時に客室の扉付近の誘導灯が点滅から点灯に切り替わります。

料金設定が細かいホテルやパーティープランなどがあるホテルでは「休憩 2h」「サービス1部」「宿泊2部」「パーティー」など色々表示されます。

パーティーとか女子会の後の部屋はキラキラの入った大量の風船が部屋中にあったり、フードメニューの食器や食べ残しが凄かったり、浴槽に花びらがいっぱいあったり、ゴミがいっぱいあったりします…。

 

「精算中」

客室に自動精算機がある場合、お客さんがチェックアウトしようと精算機を操作すると表示され「201 精算中です。作業準備をしましょう。」などと音声が流れます。

お客さんが「やっぱまだ居よう」とかで操作を取り消すとまた「休憩」などの表示に戻って従業員からすると「なんだよ…」となります。

 

「退室待」

客室に自動精算機がある場合、お客さんが料金の支払いを終えた後に表示され「201 精算が完了しました。」などと音声が流れるとともに電気錠が解錠されます。

この状態で一定時間退室しないで居続けると再入室扱いになるらしいです。

 

「清掃待」

「退室待」の状態からお客さんが扉を開けると表示され「201 作業を開始してください。」などと音声が流れます。

これと同時に客室の扉付近の誘導灯が点滅します。

扉が閉まった時点で客室内は消灯して真っ暗になります。

清掃待の時間も表示されますので、他に清掃している部屋があるわけでもないのにやたらとこの時間が長いと支配人などがお怒りになります。
 

「清掃中」

「清掃待」の状態から扉を開けると表示され「201 作業を開始しました。」などと音声が流れます。

これと同時に客室の扉付近の誘導灯が点滅から点灯に切り替わります。

清掃中の時間も表示されますので、通常より長いと支配人などが覗きにきたりフロントから電話が掛かってきたりします。

清掃中は扉が完全に閉まると照明が消灯して真っ暗になるので、ドアストッパーなどを挟んだりして半開きにしておきます。

 

「火元待」「火元中」

お客さんが退室したら「火元待」などと表示され「201 火元確認を行ってください。」などと音声が流れ、扉を開けると「火元中」に切り替わって「201 火元確認を開始しました。」などと音声が流れるホテルもあります。
火元確認というのは火災予防でタバコの火などの確認です。
それだけでなくどこまでやるかはホテルによって異なりますが、ゴミや洗い物を回収したり、ベッドのはがしをしたりなども行ったりもします。
 

「予約待」「仮誘導」

予約ができるラブホテルの場合、予約が入ったら該当する部屋の部分に「予約待」と表示され、予約したお客さんが来たら「仮誘導」となってその後「誘導」となります。

 

「ウェイティング」「客待ち」

「清掃中」の客室の清掃が終わるのを待合室で待っているお客さんが居る場合に表示されます。

それと同時にフロントから連絡が入ったりします。

こうなるともう急いで清掃しなければなりません…。

 

「売止」

部屋に不具合があるとかで売れない部屋です。

過去の経験では廊下の天井裏で水漏れが発生して業者さんが来るまでの2日間くらいワンフロア全室売止にしたことがあります。

こうなると従業員としては仕事の量が減って良いのですが、会社としては普通に何十万円と売り上げがガクッと落ちてしまうので困ります…。

 

「点検」「作業」など

何かちょっと作業する場合なんかはこの表示にします。

支配人などが抜き打ちで清掃チェックなんかをする場合もこの表示にします。

突然「201 点検を開始します。」などと音声が流れた時にはドキッとします。

 

ドアオープン

お客さんが入室中だろうが清掃中だろうが客室の扉を開けると扉が開いている図が表示されたり点滅したりします。

お客さんが入室中に客室の扉を開けたら「201 ドアオープンです。」とか「201 チェックイン中ドアオープンです。確認してください。」などと音声が流れます。

 

オーダーリング

お客さんがルームサービスを注文すると「201 オーダーリングが発生しました。」などと音声が流れます。

 

補充漏れ

お客さんが客室内の自販機で飲み物を購入したり大人のグッズを購入したりしたら、清掃時に補充をしなければなりませんがそれを忘れた状態でステータスを空室に戻そうとした場合に「201 補充漏れがあります。」などと音声が流れます。

館内全てのリネンモニターで音声が流れるので他の従業員全員にバレバレで恥ずかしいです。

 

作業の進行具合の表示

リネンモニターを見れば各清掃中の部屋がどこまで作業が進んでいるのかが分かるようになっているホテルもあるようです。

「はがし」「風呂」などと表示されるようです。

 

  ステータスの変更方法

  • フロントでの手動切替
  • 客室選別機、扉、自動精算機の操作
  • とある操作(秘密)
ステータスがどうやって切り替わっていくかはその多くは客室選別機、扉、自動精算機の操作により自動で変わります。
フロントでも自在に切り替えることができます。
一部は現場でのとある操作で切り替える感じなのですが、それはちょっとあまり詳細に書くとマズいと思うので秘密にしておきます。