今日はラブホテルにある設備や機器について書こうと思います。
フロントコンピュータ
フロントにあるコンピュータです。
これがかなり優秀で全部屋の入退室時刻、滞在時間、ドアの開閉時刻、料金、予約、清掃に入るまでの時間、清掃に掛かった時間、売上などなど、ホテルに関する何もかもを記録したり管理したりしてくれます。
それだけでなく客室の電気錠の開閉から照明のオンオフ、自動精算機内のお金の枚数管理まで、本当に何でもできます。
マルチメディアシステム
ラブホテルに行ってテレビを見るとホテル独自のメニュー画面が表示される所が多いと思いますが、それです。
メニュー画面から動画を視聴できたり、ルームサービスの注文ができたり、料金の確認ができたりします。
フロントの所などに装置があってそれとテレビが通信します。
また、その装置がインターネットに繋がっていて新着動画が配信されたら入手してくれます。
リネンモニター
これはどの客室がどういう状態なのかが一目で分かるモニターで、例えば各階のリネン室や従業員の待機室なんかに設置されています。
清掃スタッフはこのモニターを見たり音声を聞いたりして行動します。
清掃中の客室のテレビでも見れたりしますので、清掃しながら次はどこに行くかを決めたり、他のチームの動きなんかを確認することができます。
そろそろここが出そうだとか予想もできます。
客室選別機
これはお客さんが部屋を選ぶためのものです。
タッチパネル式と物理的なボタン式のものがあって、ホテルに入ったら入口付近とかフロント付近にあります。
誘導灯
ラブホテルを利用したことがある人は何となく分かると思いますが、客室の扉付近にランプがついています。
もちろんホテルによって異なりますが、一つの例として「赤点滅:誘導中」「赤点灯:在室」「緑点滅:清掃待」「緑点灯:清掃中か売止」「消灯:空室」といった感じでパッと見で分かるようになっています。
ベッドパネル
これはベッドの枕元か手の届く位置にあるパネルで、どこのホテルも照明の調整や換気扇のオンオフは最低限できると思います。
それに加えて有線の音楽を流せたりラジオが聴けたり、ハピホテタッチやエアコンのリモコンがついているホテルもあります。
システム冷蔵庫
これは客室内にある有料のドリンクなどが購入できる冷蔵庫です。
ボタンを押したりレバーを下げると商品が取り出せると同時に料金が加算されて帰る時に請求されます。
自動精算機
フロントの人に直接支払いをしないタイプのホテルだと客室内やフロント付近にあります。
レジで手渡しでやり取りするよりも自動精算機の方が楽なのですが、新紙幣や新硬貨が出ると場合によっては丸ごと替えないといけなくなって大変なようです。
仕分場、リネンシュート
清掃時には包布(掛け布団カバー)とピロケース(枕カバー)とタオルとガウンをシーツで包むような形で回収するので、それを分別する場所を仕分場と呼んだりします。
ホテルによってはリネンシュートというものがあり回収したリネンを各フロアから仕分場にドーンっと落とせるようになっています。
受水槽
2台のポンプを交互に運転して地下水を汲み上げてここに貯めます。
年に1回業者の方に清掃してもらうのですが、マンホールを覗くと中は真っ暗で底が見えず怖かったです。
高架水槽
受水槽の水をポンプで屋上に上げてここに貯めます。
ここから客室など各所に給水します。
給湯器、ボイラー
客室などで使用するお湯を作ります。
給湯器だったりボイラーだったりします。
給湯器の場合は複数台を連結するマルチシステムを採用していることもあれば、ホテルの形式などによっては各客室に1台ずつの場合もあります。
キュービクル
正確にはキュービクル式高圧受電設備です。
年に1回ホテル全体を停電させる年次点検というものがあってその時は当然営業できません。
なので、その日に合わせて水も止めて受水槽などの清掃や、その他普段できない作業などを行います。
エレベーター
ホテルに1台しかエレベーターが無い場合、エレベーターの法定点検や定期点検の時にはお客さんは階段を使用しなければなりません。
ラブホテルという場所柄かエレベーターは広くてもお客さん同士で相乗りはほぼしないです。
繁忙期にサービスタイムの終了時刻が近付くと相乗りをしないせいで各階のエレベーター前に待っている人が居たり、「まだ人が居る…まだ人が居る…」と扉を開けたり閉めたりする部屋があったりします。
火災報知機
ラブホテルにも火災報知機はあって定期的に業者の方が点検を行っています。
たまに誤作動で鳴動することがあるのですが、こちらから誤作動であることを伝えようとする前に全部屋のお客さんが扉を開けたりフロントに電話が殺到したりします。
本当はもっと色々書きたいのですが結構マニアックな内容になって長くなるので今回はこの辺りで終わりにします。