月読命〖M〗 109 | 櫻の葉色

櫻の葉色

左利きマジョリティ

「腐」です。


苦手な方は、回避願います。



S

*  M ⇉  雅紀    S ⇉  翔    J ⇉  潤   

      N ⇉  ニノ    O ⇉  大野








「しょおちゃん、この前も おれのかみ、 かわかしてくれたよね? 」  



「ちゃんと、乾かして来ないから だろ?」



「くふ。  ごめんね。」




「別に…やりたくて、やってるから///。   雅紀が風邪引くと、困るしな…。」



「いつも…、その…、、  この世界の オレのかみも、かわかして くれてたの?」




「いや…。  この前が、初めてだ。」




「……そう  なんだ……///。」




「……何だよ……?」




「ううん。  くふふ。      ……しょおちゃんって…、ぶきようなのに かみとかすの じょうずだね…。」


「雅紀の髪、  だからな。」


「なにそれ。    へんなの。」



「……綺麗な  髪だな……。」



「…ありがと…。」




後ろから抱き締めたくなる衝動に駆られながらも、何食わぬ顔を決め込む。




「よしっ、乾いた。   さ、じゃ 着替えて…、、」


「なんで、きがえるの?」


「だって、もう  寝るんだろ?」




ドライヤーを手に立ち上がった俺を、雅紀が 不思議そうに見上げる。




「ねるって、ねるの?    まだ、早いでしょ?    だって、さっき ぜんぜん、ねむくないって言ってたじゃん?」



何を、言っているんだ?




「……眠くないよ。     眠くないけれど、雅紀は…、、」



「だいてよ。」




雅紀が立ち上がり、俺に近付き 至近距離で俺を見上げる。





「……雅紀……?」


「ずっと…、まってたんだよ…?     この日を…。」




触れるか触れないかの距離を保ったまま、頭の中で雅紀の言葉を反芻する。




……待っていた……?



この日を……?




「……自分が 言っている意味が、分かっているのか…?」




真っ黒な瞳に、吸い込まれそうになる。
 


安易に喜べないのは、雅紀が本当の意味を分からずに言っているに決まっているから。



俺が 若い雅紀を 傷付けてしまう事が、分かるから。




「……わかってる…    つもり  だよ……?」



「全然、分かってねぇよ!!」











❀❀❀❀❀コメント返信❀❀❀❀❀
❀  コメントありがとうございます。
こんばんは。  「月読命」読んでくださり、ありがとうございます。
ふふ。 ソワソワして来ましたかw?   喜んで頂ける展開になると良いのですが…w。
ありがとうございました。