月読命〖M〗 10 | 櫻の葉色

櫻の葉色

左利きマジョリティ

「腐」です。


苦手な方は、回避願います。






N

*  M ⇉  雅紀    S ⇉  翔    J ⇉  潤   

      N ⇉  ニノ    O ⇉  大野









まさか…、相葉さんまでもが 入れ替わってしまうなんて 思ってもみなかった。


有り得ない 一度きりの超常現象と括っていたから、完全に油断していた。



時間が、無い。

余りにも 予定が、詰まり過ぎてる…。



早く 相葉さんを元に戻さないと、本当に仕事に支障が出てしまう。



……だけど……、元に戻すには……、、。





俺は寝室のドアの前に立ち、ドアの向こうにいる相葉さんに 声を掛けた。






「まぁくん...、開けて...?」


「だれ?」


「二宮和也。」


「かずくん?」




俺の名前を伝えると、僅かながらに 声が此方に 近付いて来たのが分かった。






「うん。  着替え、持って来たからさ。  入ってもいい?」


「かずくん、ここ どこ?     かずくんも、いっしょに つれてこられたの?」


「ちょっと違う。   説明したいから、中に入れてくんない?」



「……こわいヒト…、いない……?」


「怖い人なんて、いないよ。   俺だけ。  ダメ?」




「......分かった……。  …いいよ……。」






ゆっくりとドアが開き  恐る恐る顔を出した相葉さんは、 見覚えのある懐かしい 昔のまんまの相葉さんだった。



黒目がちの瞳が、俺を捕らえて 揺れている。




俺は、その顔を見た途端に 急激に胸が熱くなった。


ドキドキしている自分を隠し、成る可く 顔に出さないように 気を配り、あどけない相葉さんの前で ニッコリと笑う。





「まぁくん、ありがとう。」




だけど 部屋に入ろうとする俺を、相葉さんは 不信の目で見ている。





「....ホントに…..  かずくん...なの...?      でも...、、」




言わんとすることは分かっていたが、敢えて分からない振りをして聞き返す。





「何だよ?」




「……フケた…?」


「ふふ。   あんま変わらないって  いつも言われるんだけど、やっぱ 老けたよね。   ねぇ?    偽物だと思う? 」




「……うんん…。 だけど、なんか…、、」


「俺は、今 30歳だから まぁくんよりずっと歳上だけど、本物の二宮和也だよ?    まぁくんはね?    未来に来ちゃったんだ。  俺の事、信じてくれる?」



「......30才...?       .....ほんもの...?」






俺を見る目が、変わっていくのを感じる。




……この人の凄い所は  高い適応力があって、尚且つ 器が大きく 懐が深い所だ……。




俺の言葉を信じ、理解し始めた相葉さんと距離を詰めるように 、相葉さんの手を引っ張って ベッド脇のラグの上に並んで座った。













❀❀❀❀❀コメント返信❀❀❀❀❀
❀  コメントありがとうございます。
おはようございます。 新しく書き始めた〖M〗も読んでくださり ありがとうございます。
大まかなあらすじは変わらないものの、貴女の仰ってくださった通り 入れ替わる人間が違う事で 違う印象を与えられたら良いかなと思っています。
そうですね。  声や、瞳の動きが悩んでいるように思えた事もありましたが、相葉さんが納得される決断を 信じていきたいと思っています。
FNSも発表がありましたし、良かったと思います。   
ふふ。 一緒に応援しましょう。
ありがとうございました。