キヨシコノヨル 4 | 櫻の葉色

櫻の葉色

左利きマジョリティ

「腐」です。


苦手な方は、回避願います。





 


「……いつまで、お預けする つもり ですか……?」



「ぅわ……、じゅん……っ!?」




身体を密着させたまま 縺れる足で ベッドまで移動して、まーの身体を 庇いながら シーツの波の 真ん中に その身体を沈めて、 縫い付けるように 覆い被さる。




「……焦らし 過ぎ……。」



「…ちょっと、たくましくなった……?」




切羽詰まった俺に見下ろされながら、未だに 軽口を叩く まー。


焦らして、煽って、俺がどうしようもなく滾っているのを、どうせ 面白がっているんでしょ?




「…覚悟して  くださいね……?」




自分の着ている服を脱ぎ捨て、大人しくされるがままの まーの服も 乱暴に 捲りあげて、ベルトを外し、ボトムスを引下げる。


全 裸 になって 素肌に触れば、 ビクンと 身体を揺らして 可愛い反応をする。
熱く湿った その肌は、掌に吸い付いて 離れる事を 許さない。



「…じゅ ん…っ、、ちょ…、、ま…っ、、ぁ、んん、、ん、、」



覚えたての中高生のガキみたいに余裕なく、鼻息荒く 覆い被さる俺に、 再び口答えしようとする まーの 唇を 塞いで、舌で こじ開けて 口内を  掻 き乱す。


息継ぎする暇も与えずに、執拗く 舐  り回すと  漏れる 吐息が、時間が経つにつれ 段々と 甘く震えてくる。



だって 身体は、すぐに思い出す。

恋焦がれるように、熱くなる。


それは   まーも 同じなんだって、 重ねれば ちゃんと分かる。



反り返る  背中。

欲してると直ぐに分かる 吐息の  乱れと、混じり  漏れる  喘  ぎ声。


長い脚が、俺の腰に巻きついてくる。

長い腕が、俺の首に巻きついてくる。


俺がリードしていたはずが、完全に  ホールドされている。

カタく  揺れる互いの  尖 突  が、もどかしく  叩き合い、打ち重なる。


どちらのものか分からない  先  走りした  透明な雫が  汗と共に、まーの 腹を イ ヤらしく  濡らしていった。