キヨシコノヨル 2 | 櫻の葉色

櫻の葉色

左利きマジョリティ

※  「キヨシコノヨル」の続きです。 違うタイトルにしようと思ったのですが、思い浮かばなかったので同じタイトルで失礼いたします。

終わらなかったので、もう少しだけお付き合い願います。




「腐」です。


苦手な方は、回避ねがいます。





「誕生日、おめでとうございます。」



「ありがと。   じゅん、かみ  きったんだね。」




俺の髪に触れて 絡めてくる まーの指が 肌を触り、俺の体温を急激に上げる。



躊躇無く近付いて 柔らかく笑う綺麗な顔が目の前にあって、それだけでも 気持ちが高揚しているのに、会えなかった時間分だけ どうしようもなく 緊張している。




「凄く…、 会いたかったです。」




まーに 髪を掻き上げられながら  思い切って本心を伝えたのに、俺の言葉なんて無視して、俺の髪ばかりを弄っている。




「にあってるよ。  かっこいい。」



「相葉くんも、切ったよね。 でも、もう伸びてきた?」




だから、俺も ドキドキしながら まーの髪に触れてみた。




「くふ。  そう?」



「……綺麗……。」




サラサラとした髪は、指で掬うとすぐに解ける。

何度も撫でるのが擽ったいのか、首を竦める仕草が懐かしくて 胸が熱くなる。




「なにそれ、へんなの。   あ、はいしん、みたよ。」



「有難う ございます。」



「おれも、たみってこと でしょ? 」



「相葉くんは、民じゃないでしょ。」



「え?  なんで?    ちがうの??」



「どう考えたって、違うでしょうよ。  貴方は。」




俺を困らせる為にワザと言ってるのか、それとも本心で言ってるのか分からない。


俺と変わらない。

何なら、俺より少しだけ背の高いはずのまーが、上目遣いで睫毛を揺らして 俺を見つめる。




「キュンキュン したのに?」



「ダメだからっ///。」




ヤバい……。

……可愛い………///。



このまま押し倒したい……。

そう思っていた俺の心を見透かしたかのように、また話を 元に戻される。




「くふ。  しょおちゃんも、出てたね。  ジャンボリミッキーで はけてったの、おもしろかったね。」




………翔さんの話………。