ラストノート 【モデルズ】 186 | 櫻の葉色

櫻の葉色

左利きマジョリティ

「腐」です。


苦手な方は、回避願います。






シーツを掴んでいた指を解き、片膝を立てた真ん中に 両手をゆっくりと持っていった まーは、チラリと俺を見上げ 視線が合うと直ぐに俯き、ワイドカーゴの中の 自身の形をなぞるように 指を這わせた。



生地の上から撫でる指は、其処にあるモノを明確にはしても 変化させる事の無いまま、 たた無駄に時間だけが過ぎる。


黙ったまま 見守る俺の 視線に焦ったまーが、意を決して ワイドカーゴの中に直接手を突っ込んだ。



見えている右腕が 激しく上下に揺れるが、顔は焦りと苦痛に 歪んでいる。




この長い沈黙の時間を 先に破ったのは、もう そろそろと諦めかけて  口を開きかけた俺ではなく、 まーの方だった。




「…じゅん…、ごめ…、、  むり……。   タたない…。」




泣きそうな顔で 俺を見上げ、許しを乞うように 掠れた声が 刹那げに響く。




「下を、脱げ。」




低く冷たい俺の言葉に 身体を震わせ 息を飲んだ まーは、俺の態度が変わらない事を確認すると、渋々とワイドカーゴを掴み 下着ごと引き下ろし、ベッドの脇に放った。



スラリと長い脚を 折り曲げた中央にある ソレは、小さく 縮み上がって 項垂れている。


俺の視線に気付いたまーが、顔を真っ赤にして ソレを隠すように両手で覆って 顔を背けた。




「……見られてたら……、むり……、、」



「続けろ。」



「でも…っ、、」



「俺を、見ろ。」



「っ///!?」



「逸らさないで。    俺を 見たまま、続けて?」