triangle xxx 20 | 櫻の葉色

櫻の葉色

左利きマジョリティ

「腐」です。


苦手な方は、回避願います。





「………じゃ…、、ない……。」



「…何?」



「イヤ  じゃなかった…    けど……。。」



「気持ち良く  なかった?」



「………けど……、、   1人にきめて、そういうこと するのは…ちょっと……///。」



「「……え……?」」




前のめりになった2人が 同時に声を上げて、俺の言葉に食い付いた。




「な…、なに??」




思いがけない反応にたじろいでいる俺の事なんて無視して、やけに納得した顔で 2人とも 頷きあっている。




「成程ね…。    やっぱ、凄ぇな…、  雅紀は……。」



「…うん…。    考えつかなかったね……。  今から2人、呼ぶ?」



「今からじゃ、来ないだろ。     明日、声掛けてみよう。」



「そうだね。   すんなりと2人とも、ノッてきそうだよね。」




2人の話している意味が、全く理解出来ない。




「ねぇ、、  まって?       ふたりとも、なに言ってんの??       ぜんぜん、わかんないんだけど…。」




どんどんと勝手に進んで行く2人の会話に、モヤモヤとした不安が胸の中で膨らんでいく。




「俺達は、民主主義だって 事だろ?」



「え…?     うん…?」



「悪かったよ。    雅紀は、俺達が 争うのなんて 見たくないもんな?」



「……そりゃ、そうだよ?」



「大好き、  まー。」



「愛してる。  雅紀。」




2人が俺の言葉を理解してくれて、納得してくれたのが嬉しい。




「……おれも…、    2人とも  だいすきだよ…///。」




良かった。

これで、今まで通り 5人で一緒にいられるね。


ホッとして、グラスの焼酎を一気に飲み干した。




「///。  ねぇ…、翔さん。   ……我慢、出来る……?」



「……どうだろ……?」



「……先に手出したら、2人に 絶対 何か言われるよね……。」



「でもさ、ちゃんと 告白したのは 俺達なんだし、ちょっとだけなら…。」



「……ねぇ。    …さっきから、2人とも  なに言ってんの…?」




コソコソと、よく分からない話を続ける2人の空いたグラスに、アルコールを注いであげると、一口、二口流し込んで、席を立ち上がった2人が、俺の側に近付いてくる。




「まー…。    もう、俺達 どちらか選んで 付き合え なんて言わないから…。」




ニッコリ笑って俺の腕を引っ張り上げる2人に、両脇を固めるように掴まれて抱えられながら連行される。




「…へ…っ、?     …じゅん……っ、しょおちゃん…?   どこいくの…?」








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大千穐楽、おめでとうございます。

大変お疲れ様でした。

誰一人1日も欠ける事無く無事完走し、生の舞台を座長としてキッチリと勤め上げて下さり、有難うございました。