シュークリーム 1 | 櫻の葉色

櫻の葉色

左利きマジョリティ


腐。


苦手な方は回避願います。










「あ、おはよ。りーだぁ。」

「んぁ? お、相葉ちゃん、おはよぉ。」

「この間はごちそうさま。たのしかったね。」

「んん?? あぁ、結局、相葉ちゃんには色々作って貰っちゃったからなぁ。」

「たいしたものつくってないよ?」

「旨かったぞ。」

「くふ、ありがと。」

「んふ。」

「なぁに?」

「…相葉ちゃんも…美味かったぞぉ。」

「わっ///。…ちょっとっ、りーだぁっ///。しーっっ、、。」

「んふふ、可愛いなぁ、相葉ちゃん。」

「もぉ///。そんなこといってたら、こんどはおれがおそっちゃうからねっ。」

「おおっ、楽しみだなぁ。今度はじゃあ襲われる用意しとこう。」



「…あんた達、朝から何の話してるのよ。」



「あっ!にの、おはよ。ちがうのっ。あのね…」

「内緒だよ。…ね、相葉ちゃん。」

「う…うん///。」



「……別に知りたくありませんから。」



「あーぁ、拗ねちゃったよ。ニノ。」

「りーだぁ。おれ、にのんとこ、いってくるね。」

「おぉ。可愛がってやれぇ。」





相葉ちゃんがニノを追い掛けて走って行った先を目で追う。

不貞腐れながらも相葉ちゃんに振り返ったニノの顔は凄く嬉しそう。


だけど…ニノ…。 ごめんね?


悪いけど、相葉ちゃんはおいらのもんだ。


昔から。

誰にも渡さないって誓ったあの時から。




「お、シュークリームじゃん。」


ケータリングのガラスケースの中、色とりどりのスイーツに囲まれた薄茶の皮を纏ったシュークリーム。

んはっ。周りのケーキに比べて地味だなぁ。旨いのに。


「シュークリーム、1つ。あ、やっぱ2つね。」


2つのシュークリームをプレートに載せて貰い、座ってた席に戻った。

……デカイなぁ…。


一口頬張ると端からクリームがはみ出て、慌てて舌で舐めとる。

…んま。

…早く、相葉ちゃんにも食わせたい……。


顔を上げるとニノと戯れている相葉ちゃんと目が合う。

食べていたシュークリームを持ち上げ、見えやすく掲げると、相葉ちゃんはすぐに気付いて真っ赤になって俯いた。


…………ホント…可愛いんだから…。



相葉ちゃんが笑ってると嬉しい。
それは皆も同じだね。

だからおいらの為にも、みんなの為にも、相葉ちゃんが笑っていられる場所をおいらが守るんだ。

二度と同じ過ちを繰り返さない。


相葉ちゃんを誰にも渡さないって…誓ったんだから。


まぁ…おいらがいくら頑張っても、ニノや翔くん、松潤が率先して手を出してくることくらい分かってるけどね……。


だけど、相葉ちゃんはおいらのもんだよ。

だって、これが真実。
おいらは相葉ちゃんを愛してる。