子供がいない僕ですら、
心が痛みます。
夏休みのある日、とある小学校に生徒がやってきた。
たまたま職員室にいた先生が、
どうしたのかと生徒に訊くと、
生徒が答えたそうだ。
『先生、何か食べるもの、ない?』
夏休みがあけると、
やせ細っている子供たちが必ずいるという。
食事が、給食だけなのですよ。
子供にとっての世界とは、
『家庭』『学校』『住んでいる地域』
これしかない。
住んでいる地域での人間の結びつきが希薄になっているのは
いうまでもない。
だから学校が休みになっている間、
家庭の問題、『貧困』に、
子供たちは直面する。
実際に貧困家庭の子供たちの多くは、
『生まれながらにして貧困』であるから、
多くを求めたりわがままを言ったりはしないそうだ。
子供心ながらに親の心配をし、
親に迷惑をかけないようにと、
『お金がかかるような学校からの案内は伝えない』
子供もいるという。
修学旅行の案内などをはじめから親に告げていなくて、
先生から聞いてびっくりする親もいるのです。
ただ、問題は子供の空腹加減ではなく、
生活できない親にあると感じる。
一例としてあえて挙げるなら、
生活力がないのに子供をつれて離婚する場合などは
その危険性を熾烈なほどにはらんでいる。
親だって、一人の男であり、女であるのだから、
自由や理想を求めて一人になる道を選ぶこともあるかと思う。
しかし、こういう現実をよくよく知った上で
考えるときっと答えも一つではないはずだ。
自分にとってのベストではなく、
自分の人生に関わるすべてのベスト。。。というものを
選んでほしいと思う訳です。
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