今年の8/16は例年よりも心をリラックスさせて過ごしました。
五年ぶりに住む場所が変わり、
心機一転。
親父が死んだ事もあり、
お盆前後の時間の使い方も変わった。
人が死ぬという事。
生まれるという事。
自分が生きているという事。
なにもかも、当たり前の事。
でも、自分の中でそのすべてが納得出来ていたわけじゃない。
色んな事を考えた。。。。。。。
お盆の提灯がまわる部屋に布団を敷き、
部屋の中に入って来た秋の虫の鳴き声をきき、
蝉の大合唱、不思議な山の空の色、
自分の存在や、
自分もいつしかいなくなってしまうこと、
そんな、いろいろな事を。
この記憶は、
この人生に限り有効。
楽しい事も、辛かった事も、
輝かしい、若かりし日々の自分の事も、
失った友人や、去っていった人の事も、
全ての記憶は、まだ終わらない。
これからも少しずつ作り出されていく
人生には、記憶しか残らない。
最後に持っていけるのは記憶だけである。
素敵な記憶。持っていきたいのは素敵な記憶だ。
人生に完全な成功なんて無い。
地球を征服したって、次には空に輝く別の星を手に入れたくなる。
絶世の美女を手に入れても、
あとひとり、もうひとりとなる。
欲しいものには終わりが無いのであります。
モノよりもコト。
コトにはその善し悪しや大きさを測る、
モノサシがありません。
そう、コトサシ・・・というものは、
存在しないのです。
大富豪が死ぬ前に食べたいものが、
苦労した子供の頃に食べた粗末な雑炊だったりするという。
大きな成功を収めて、最後に望むものが雑炊。
そういうのが良い人生だ。
自分だけの『素敵なもの』が確かにあることが、
大切なんだ。
大きな成功も資産も残さなかった親父だが、
死の間際、
それぞれ、別の場所に住み暮らしているはずの
家族が全員枕元に揃った。
それを待っていたとばかりに、
家族が揃ったとき、親父は息を引き取った。
資産の無い親父はみすぼらしい人生だったか？
惨めな人生だったか？
悲惨な、繰り返したくない失敗の人生だと言うのか？
いや、そうではない。間違いなく、
これ以上無い最高な死の迎え方だったのだと思う。
そのことは、すごく僕も嬉しいのであります。
社長さんも、大臣も、
死ぬ時はただの人。。。
大事に思うものは人それぞれでかまわないのです。
ただし、大事だと思ったものは、
徹底的に大切にするべきだ。
それが後悔なき選択というものだ。
不幸せは、常に後悔とともにあるからだ。
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