貧乏。。。貧しく乏しい事。
大学生の頃。
バイクにガソリンを入れるお金がなくて、
スタンドで65円分だけ頼んだ事があります。
バイクにガソリンが入れられなくて、
駐輪場にバイクを放置して10日間徒歩で通った事があります。
食費20円。主食はパン屋でわけてもらったパンの耳。
おかずは友達に残させたカレーうどんの汁。
食パンでたまにサンドイッチを作った。
具はサッポロポテトバーベキュー味。またはチーズビット。
焼き肉は、焼き肉のタレの味がすればOKだった。
実際はナスだったが、タレがつけば焼き肉の一種。
原チャリのヘッドランプが切れたので、
一ヶ月間、懐中電灯を片手に乗っていました。
禁煙校舎だったが、窓辺でタバコを吸う悪い生徒がいました。
その生徒が窓際に隠して捨てたタバコを、キセルにつめて吸っていました。
半年間、部活のジャージだけで過ごした事があります。
そんな僕でしたが、
バイト先のレストランのチーフは、
いつでもプロの洋食を腹一杯食わしてくれた。
いつでも500円だった。
僕らはお金がなかったはずなのに、
900円で焼き鳥10本とサラダとどんぶりごはんのついた、
大盛りチャンポンを毎晩作ってくれた焼き鳥屋のマスターがいました。
お金がなかったはずですが、
目の前のゲーセンにたむろする深夜徘徊高校生たちに、
僕の給料日には腹一杯ハンバーガーを食わせてやったりしていました。
貧しく、乏しい、日々の中には、
笑いと友情と、
キラリと光る大人たちの優しさの思い出が
いくつもちりばめられています。
貧しくとも、乏しくとも、
悲しくも寂しくもなく、
絶望感も無かった。
あったのは夢と希望と、
生きている実感だけ。
大人になれば貧乏はしたくないもの。
しかし、
何か足りない生活の中には、
少し、ワクワクするものがある。
生き生きと生きられた、あの時代の、
冒険心のようなもの。
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