自分の遺影を撮っている人っていますか?
この年になるとね、親戚やら何やら、亡くなる方も多くて、
お葬式に行く事も増える。
結婚式よりもお葬式の方が何倍か多い。
そこにいくとね、遺影に出逢う。
遺影って、ほとんどの場合自分では選べない。
急に亡くなってしまった人の場合なんかは、
亡くなった次の夜にはプリントして飾ってあるわけだから、
業者さんが『何か写真ありませんか?』とご家族に尋ねるわけです。
一緒に暮らしていたならともかく、
別々に暮らしていた家族が喪主だったりすると、
写真だってチグハグ。
80年代の髪型の大学時代の写真だったりするわけです。(笑)
自分の遺影を撮りたくなった。
それは死ぬ準備ってわけではなく、
人生で一番気に入った写真を残しておきたい。。。ということ。
自分が残せる、一番気に入った自分の姿。
自分が一番気に入る写真は、
一番幸せそうな写真に越した事はないし、
そのためにも自分の健康や体形のコンディションも整えたい。
それを3月の末に撮りたいなと思って、
二月の間はジワジワと食事とかを変えながら準備していたのです。
人生で一番気に入った写真。。。。
そう思うと、嫌でも自分の命のリミット、『死』を意識する。
だから、遺影にしてしまおう。。。そう思ったわけです。
そうじゃないとね、僕が急に死んじゃったりしたら、
大学の頃のパワーリフティング時代の写真とかを親に飾られかねない(笑)
結婚は紙切れだなんていって籍を入れなかったり、
親戚付き合いとかもろもろの交流を
けむたがって、やんない人もたくさんいるこの時世ですがね、
喪主が親とか兄弟だったらね、
やっぱり寂しいもんだよ。
勝新太郎がね、亡くなる直前に友人に語った。
大借金をして、逮捕され、仕事が無くなり、
奥さんの中村玉緒が大変な苦労をしていた時。
「玉緒は勝新太郎なしでも生きていけるが、
勝新太郎は中村玉緒なしでは生きていけないよ。」
日本一の強面俳優も、
奥さんを誰よりも信頼していたんですね。
この時の言葉を奥さんの玉緒さんは、
勝さんが亡くなった後に人伝いに聞き、
「そんなこと・・・
生きてる時に言ってくれれば嬉しかったのに・・・」
と、たいそう悔しがったそうです。(笑)
素敵な夫婦。
そして勝新の生涯にわたっての傾奇者ぶりもまたあっぱれ。
結婚って、紙切れじゃない。
やはりね、自分の遺影は愛する人に持っていただきたいものです。
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