北方領土を訪問したメドジェーネフ大統領 → イメージ戦略
尖閣諸島領域で行動をする中国 → 外交戦略・世界戦略?
【ロシアが北方領土の拡張を行わなかったこと】
僕が露大統領訪問のニュースを目にしたときたいした問題とはちっとも思えなかった。
しかし新聞や政府は大騒ぎの様子、それに併せて、
ロシア人側の外交専門家が「たいしたことではない日本は騒ぎ過ぎだ」
という論調を読んで漠然と同意してしまった。
しかしよく考えると、
プーチンが自分のもとに少女を招いて接待しただのロシアの面白ニュースを知っていた等の事情から考えると、
露大統領の似たような「極東の国民にも優しい大統領」という、
恐ろしく俗物的な共産圏らしいイメージ戦略をなかば面白がってたんだろう。
ここでは、このイメージ戦略こそが外交戦略にまで繋がるのだという話は考えない。
ロシアは様々な点で北方領土の外交的現状に満足しているように見える。
もしそうでないなら支配地域の拡張を狙っていただろう。
もちろんそれに対抗する北海道の自衛隊駐屯であるし、
それ以上にロシアは、
もし領土問題にて外交的実行をすれば日本を突付けばアメリカが出てくることを重々承知しているのだろう。
これは国際条約以上に重要な点だ。
一時期優位に立ったもののロシアはアメリカとの直接的な衝突を招く事態を慎重に避けている、
これはアメリカも同じだけど、U2をロシアに飛ばしてくる時点で少々アメリカはぶっ飛んでるが。
【中国はアメリカの行動を読んでなかった】
まあ日本が外交に失敗してないわけではないと思う。ロシアの動きの取り違えなど特に目立っている。
尖閣もまあうまくはない、海保の釈放云々はともかく、
尖閣ビデオを公開して外交抗議でも行い泰然としていればよかったわけだ。
お決まりの抗議、お決まりのアメリカとの協調、中国の絶叫調抗議。予定調和みたいな外交の日常。
・中国の東シナ戦略と通貨問題をまとめて解決しようと打って出たアメリカ
実にオバマ政権らしい突き出しを仕掛けてきた。
ここで中国を突くのに絶好の外交ポイントをアメリカに与えてしまったことが中国の失敗だったわけだ。
つまりアメリカは、
中国の経済制裁や東シナの実行支配は西側自由主義諸国に対する許されざる挑戦だと宣言したようなものだ。
いままでは中国に配慮してか曖昧だった。
経済制裁などはすぐに吸収できるのでどうということもないが、
東シナにおける中国の実効支配は有り得ないことだ。同時に通貨問題も切実になってきた。
こうして中国の国際外交での強行的な動きが不況下のアメリカに実にちょうどいい口実を与えたわけだった。
日米同盟が尖閣諸島に及ぶこと中国が通貨問題をアメリカのために整えること。
歴史的に日本とアメリカが多大な犠牲を払って支配をする太平洋や優先的支配を望む東シナにまで、
いかに素材の大きなルーキーであろうと中国は海洋国家の新参に過ぎない。
中国はアメリカとの海洋戦争を当初から考えていないし、
その支配の一部を分けて貰うことを当然のように考えていたけれども、
これでアメリカにその野心が叩き潰された。
あとは日本に鞘当てして、
尖閣諸島の一部を中国なりの中国支配と理論と歴史とやらと引き換えに、
日本をアメリカ?辺りから防衛してやろうという理屈なわけだ。
日本が中国の理屈を受け入れてくれればいいわけだ。
もちろんそんなことはアメリカと一緒にやっているからどうでもいいけど。
中国の言う管政権への不満は複雑なものがあるようだ。自民党のほうが外交的にマシだったというのだ。
いまは推測する他ないが、
おそらく自民党ならばアメリカが日米同盟が尖閣諸島に入るとは言わせなかった、ということだろう。
外交的についついアメリカに助け舟を出されてももっと慎重に中国と話し合ったに違いない。
だが管政権は中国に配慮したとか言ってよこし、
あくまでも管政権の動きで中国は惰性的な経済制裁などを行う。
そのなかで外交のやりとりの重圧に耐えられなかった管政権が、
中国に相談無しにアメリカの提案に飛びついたために話がここまでこじれたと読む。
単に小さな漁船の船長と国内を満足させるポーズが、
こんな管政権により発展をさせられるとは中国も思わなかったに違いない。
こればかりは管政権と中国の中がよろしかろうともはやどうにもならない。
アメリカに見事に大上段から切って落とされたわけなのだろう。
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